Jimi Hendrix - Both Sides Of The Sky

0 Comments
Jimi Hendrix - Both Sides Of The Sky (2018)
BOTH SIDES OF THE SKY

 アングラ音源があまりにも数多く出過ぎててオフィシャル側が自分たちがリリースする音源に苦労するというミュージシャンもいたりするのは良いことなのかどうか…、ってのはあるんだがジミヘンなんかも没後に無茶苦茶なリリース状況になっていって、オフィシャルだろってのも実はアングラリリースだったり、権利関係が複雑になってて玉石混交状態でリリースされまくってた。それもまた面白く集めてたものだが、90年代頃からは遺族が中心になって音源の権利関係を整理してって、そこに馴染みのエディ・クレイマーとかも巻き込んでジミヘンコレクションを整理しつつ市場を見ながら着々と残された音源をリリースしていってくれている。おかげでリスナー側も安心して集めていける状況にはなったんだが、それでも色々な纏め方があって、そう来たか、みたいなリリースもあったりしてまだまだ混乱は収まらずにリリースされ続けている状況。

 世の中がiPhoneとかSNS中心になってしまった事でWebでのブログや普通のネットの情報蓄積が薄れてきて、近年、特にココ10年くらいの例えばジミヘンのリリースされた音源が曲単位でどのアルバムにどのソースが入っているのか、みたいなマニアックなサイトが更新されることもなく、放置されてしまっていることから今の状況を知る事が簡単にはできなくなっている。結局は好きな人が自分なりに情報を整理してまとめてコツコツと続けていくしかなくて、本来のマニアックな楽しみ方に戻りつつあるのかもしれないな。海外サイトまで漁ればあるとは思うけど、例えば今回未発表って言ってる音源って、オフィシャルのあのヘンのアルバム(編集盤)に入ってるけど、録音日が違うとか、アングラ音源まで含めて出回っているソースだとこうだああだ、ってのも含めて情報としては整理したいじゃない?ん?そんなこと思わないって?ま、そうかもな…。

 Jimi Hendrixの個人的にはかなり快心の編集盤だと感じた一枚「Both Sides Of The Sky」がリリースされた。未発表バージョンの感動ってのもあるけど、音が良い。ここまで音良く復元出来てジミヘンのギターも迫力満点に再現出来ているんだから素晴らしい。今時の録音っても通じるんじゃないか、ってとまでは言わないけどさすがのサウンド。作り上げたメンツにエディ・クレイマーがいたからこその音なのか、凄いなぁって感動。そこに来て初っ端からしてあまり耳にした事のないスタジオ録音の楽曲が続く。この編集盤の売りは全部スタジオ録音ソースってところで、それもセッションレベルじゃなくってきちんと楽曲の体を成している、即ち普通にスタジオ録音アルバムとして位置付けられるソースばかりということで、なるほどオリジナルアルバムとしての色が強く、これまでの「ピープル、ヘル・アンド・エンジェルス」とか「VALLEYS OF NEPTUNE」の続編、言い換えれば3枚目の没後オリジナルアルバムみたいなもんだ。ほとんどBand of Gypsysの演奏中心だしね。そこへ来てスティーブン・スティルスやジョニー・ウィンターとのジョイント、ちょいと知名度落ちるけどロニー・ヤングブラッドも一緒にやってるね。んで、もちろん目玉にもなってる「Here My Train a Comin'」はExperienceの二人が参加しての録音という、50年経ってもまだこんだけのアルバムがリリース出来るのかって驚きの方が大きいが、実に素晴らしいアルバムが届けられた。普通に作品としても多様なアプローチの音楽が詰め込まれていてゲスト陣も豊富で、良いアルバム、アメリカの情景を思い起こさせるサウンドが聞こえてくる名盤だ。






関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply