The Damned - Music for Pleasure
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The Damned - Music for Pleasure (1977)

英国人が一番最初にパンクなるものに触れた瞬間って大抵はダムドだったんじゃないだろうか。ピストルズやクラッシュってのはその後に出てきているし、もちろんピストルズのセンセーショナルな言動がテレビを賑わせたことでパンクって…みたいなイメージを強烈にしたのは間違いないだろうが、音として一番最初に聴いた妙なサウンドってのは多分ダムド。音楽シーンに敏感であればあるほどダムドを最初に聴いたんじゃないだろうか。そして「何これ?」ってなったんじゃないかなぁ…と勝手に想像。その勢いや適当さ加減、それでいて妙に尖ったスタイルと元々ロックが持っていた反抗心みたいなのが思い切り出ているというのかね、それこそロックだよ。
The Damnedの1977年にリリースされたセカンドアルバム「Music for Pleasure」。これにて翌年に一旦ダムドは解散している。恐ろしく短命なパンクバンドだったが再結成までの時間も早かった。やっぱり適当と言うか考えてないっつうか、勢いだけって感じなのか、とにかくそれでも英国ロック史では音楽的にも重要な役割を担っていくことになったんだからこの後の復活劇は良かった出来事と見るべきだろうし、実際自分的にもその辺のダムドって好きだからね、良かったんだよ。んで、一方このアルバムをリリースした時のバンドの状態はあまりよろしくなかったようだ。そもそもプロデューサーにシド・バレットを要請したってさ、どうしんだよ、ってな話だけど、それ自体はダムドらしい。結果的にはニック・メイソンになってしまって、しかもその流れからロル・コックスヒルまで参加するという英国ロックの歴史でこんな融合を果たしたことはまずないだろうし、これからも多分無かろうと思う。パンクとプログレがくっついてんだぜ?
それ自体は驚きだけど、中味は明らかにパンクが勝ってる(笑)。いや、プログレ的にパンクを処理しようとしても無理だからさ、結果的にパンクエッセンスが出ちゃうんだよ。それを制御なんて出来ないもん。最後の「You Know」くらいかな、ロル・コックスヒルのサックスが出てきてるからちょいと落ち着いたロック的に聞こえるのは。他はもう相変わらずのダムド節。全体的にレベルアップしてるってのもあるんだが、粒ぞろいになっちゃった感が強くて飛び抜けた曲が見当たらないのがちょいと残念。聴き込んでいくとなかなか練られてるしエッセンスはしっかりパンクそのものというのは分かるんだが、キャッチーさが足りなかったか。んでもさ、案外ギターが生々しくって良い音してるんだよね。ヘンに処理されてないからこれはこれで好きなサウンドです。

英国人が一番最初にパンクなるものに触れた瞬間って大抵はダムドだったんじゃないだろうか。ピストルズやクラッシュってのはその後に出てきているし、もちろんピストルズのセンセーショナルな言動がテレビを賑わせたことでパンクって…みたいなイメージを強烈にしたのは間違いないだろうが、音として一番最初に聴いた妙なサウンドってのは多分ダムド。音楽シーンに敏感であればあるほどダムドを最初に聴いたんじゃないだろうか。そして「何これ?」ってなったんじゃないかなぁ…と勝手に想像。その勢いや適当さ加減、それでいて妙に尖ったスタイルと元々ロックが持っていた反抗心みたいなのが思い切り出ているというのかね、それこそロックだよ。
The Damnedの1977年にリリースされたセカンドアルバム「Music for Pleasure」。これにて翌年に一旦ダムドは解散している。恐ろしく短命なパンクバンドだったが再結成までの時間も早かった。やっぱり適当と言うか考えてないっつうか、勢いだけって感じなのか、とにかくそれでも英国ロック史では音楽的にも重要な役割を担っていくことになったんだからこの後の復活劇は良かった出来事と見るべきだろうし、実際自分的にもその辺のダムドって好きだからね、良かったんだよ。んで、一方このアルバムをリリースした時のバンドの状態はあまりよろしくなかったようだ。そもそもプロデューサーにシド・バレットを要請したってさ、どうしんだよ、ってな話だけど、それ自体はダムドらしい。結果的にはニック・メイソンになってしまって、しかもその流れからロル・コックスヒルまで参加するという英国ロックの歴史でこんな融合を果たしたことはまずないだろうし、これからも多分無かろうと思う。パンクとプログレがくっついてんだぜ?
それ自体は驚きだけど、中味は明らかにパンクが勝ってる(笑)。いや、プログレ的にパンクを処理しようとしても無理だからさ、結果的にパンクエッセンスが出ちゃうんだよ。それを制御なんて出来ないもん。最後の「You Know」くらいかな、ロル・コックスヒルのサックスが出てきてるからちょいと落ち着いたロック的に聞こえるのは。他はもう相変わらずのダムド節。全体的にレベルアップしてるってのもあるんだが、粒ぞろいになっちゃった感が強くて飛び抜けた曲が見当たらないのがちょいと残念。聴き込んでいくとなかなか練られてるしエッセンスはしっかりパンクそのものというのは分かるんだが、キャッチーさが足りなかったか。んでもさ、案外ギターが生々しくって良い音してるんだよね。ヘンに処理されてないからこれはこれで好きなサウンドです。
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