Girlschool - Demolition

0 Comments
Girlschool - Demolition (1980)
DEMOLITION

 あまり意識したことなかったけどモーターヘッドのサウンドってのは明らかに英国ロックの脈流で、その流れを組むバンドも世界中に出てきているというんだよね。ハードロックでもパンクでもメタルでもないモーターヘッドロック、と言うべきひとつのジャンルかもしれない。同じような流れってのはハノイ・ロックスもそうで、R&Rとパンクとちょいとブルースやジプシーの流れみたいなのでね、割と不思議なところを縫っていくバンドだった。それら含めてメタル系ってのはあまりにもあまりにもだったなぁ…。

 モーターヘッドの妹分バンドとして知られているGirlschoolの1980年最初のアルバム「Demolition」。全く驚くことにモーターヘッドが出していたR&Rとパンクのエッセンスと疾走感を煽るかのようなサウンドをそのまま打ち出して、さらに女性バンドだから当然だけど、普通に女性の歌声でそれを歌われるワケだ。そうした結果どうなったかってぇとモーターヘッドと同じような世界観に加えて女性ボーカルならではのキャッチーさ、ポップ感ってのが出てきて更に融合される事で完成していくサウンドが出来上がっている。だから今でも当然そんなバンドのフォロワーすら出てこないし、いやいや、本人たちもほぼオリジナルメンバーで今の時代でも活動しているってのが凄い。もう30年やってるんだよ、おばちゃん達さ。自分の周辺のおばちゃん、おばあちゃんを想像してほしい、それがこんなサウンドをステージでやってるんだよ。有りえん…。

 「Demolition」はデヴューアルバムで、ある種オリジナリティは全く無いがモーターヘッドを女性が歌っているというだけ、とも言えるサウンド。ただ、やっぱりキャッチーなのは面白いね。何がそんなに普通のバンドと違うんだろ?ってぇと英国らしさ、なのかもしれない。やっぱりそこは当然だけど香りが強烈なんだもん。どこかプリテンダーズ的でもあるけど、当然もっとハード、今聴いてても新鮮な音です。そして、カッコよい。そこはもうしっかりしてる。ロックってのは生き方なんだよな。









関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply