Carolina Eyck - Tarnow: Theremin Sonatas

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Carolina Eyck - Tarnow: Theremin Sonatas (2015)
Tarnow: Theremin Sonatas

 アーティストの活動がかなり変わってきているのは当然のことなのだろうけど、これが一般的な活動だ、みたいなのがネット時代にはなかなか出来てこなくて、各自創意工夫をしながら活動している感じ。昔ならそういうのは事務所なりが路線を敷いて手伝っていったりしたのが、今じゃアーティスト自らが発信する事で直接的にリスナーを獲得していく、面白いもので熱意がなけりゃ知られることすらないってのはある意味では昔の原点に戻っていってるとも言える。だからリスナーの心の響くものはシンプルに売れるし聴かれる。もちろん商業主義だってよければ売れるんだけどね。特殊な環境下のアーティストは結構大変だろうなぁなんて思いながら色々と楽しませてもらっているのだが…。

 Carolina Eyckっていうドイツの美人さん、演奏楽器は何とテルミン。ちょこっと流れてきた情報で知ったんだが、テルミンでこれだけ知名度あって美人さんでしかもボイスもあるからどうやってるんだろ?って興味津々で見てみれば何か驚くばかりに普通に音楽になってて音階までしっかり出ている。テルミンってこんなに多様な対応出来たんだっけ?って不思議なものを見る聴く感じでズブズブとYouTube漬けになっていって、Carolina Eyckの魅力にどっぷりとハマってしまった。アルバムがどうの、とか曲がどうの、ってのよりもテルミンってものがこんな風に使われるのか、ってのが大きくて、しかも当然それを身に着けてからクラシックとのアンサンブル、ポップとのアンサンブルに自身のボイスや他の楽器との組み合わせなど色々とチャレンジして発展させていってる。鍵盤楽器なんかと一緒にやるってことは音階が絶対的になるってことで、どこにも調律性のないテルミンでそれを正確にやるってのは正に楽器と一体化していなければ無理だし、見事なものだ。そしてテルミンの音色もかなりマイルドなアナログ音で、耳に優しいサウンドだから聴きやすい。

 今のところの最新シングル「Reja」では新たにボイスとの絡みと自身の多重コーラスの面白さを重ね合わせたポップス界への進出とも言えるスタイルで、一般リスナーのつかみには最適だろう。こういうアーティストはどんどんとシーンに進出して新しい試みを楽しませてくれるべきだ。合わせて他のビデオなんかでも本人がYouTubeに色々とアップしていて楽しませてくれる。ここでケイト・ブッシュとか出てくるのはやっぱりアーティスティックな証拠か、あんだけの音域のモノをテルミンで出来ちゃうのも驚き。古いモンばかりでああだこうだじゃなくて新しいチャレンジをどんどんと楽しむのも良いね。








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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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gameriku  

この人すごいですね!
テルミンの演奏でこんなにピッチがいいのは聴いたことがありません。

2018/04/13 (Fri) 22:54 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>gamerikuさん

ホント、これは感動しました。

2018/05/03 (Thu) 17:19 | EDIT | REPLY |   

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