Bad Company - Fame & Fortune

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Bad Company - Fame & Fortune (1986)
Fame & Fortune

 往年のロックバンドが魂売りまくっていたのが80年代、ここまで数多くのバンドが変貌していった時代もそうそう見当たらない、どころかそこまで音楽性を変化させていくってのも実はそれほど多くないのかも。ミュージシャンという職業からしたらそりゃ何でもある程度は出来てプロだし、それ以上に個性を放つのがプロでもある。が、自分たちで生み出す事ではなくある楽曲をきちんと演奏するのもまたミュージシャンという職業。一般的にロックバンドなんてのは両方あって当たり前なんだけど、産業ロックに走ると外部ライターの曲を演奏して稼ぐってのもありになる。まぁ、こういうのを魂売った、という書き方してるんだけどね。

 1986年にリリースされた久しぶりのBad Company名義の作品「Fame & Fortune」。ポール・ロジャースの歌声だったらジミー・ペイジとのThe Firm終わったのかな、なんて思ってたら逆でバドカンのボーカルが変わってたって話。んで、そこに白羽の矢が立ったのがブライアン・ハウって人。よく言われているんだが、テッド・ニュージェントのトコで歌ってたっていうからアメリカ人かと思ってたら何てことはなく、イギリス人だった。このアルバム、フォリナーのミック・ジョーンズもプロデュースで絡んでいるんだけど、この人もイギリス人なので、アメリカの産業ロックを思い切り排出しているアルバムと叩かれていた時期ではあるが、その実ほぼイギリス人がそれを作り上げていたという事実。確かにな…、アメリカのああいうAORとは路線違ってるもんな、納得。んで、次はこういう産業ロック的なのをあのミック・ラルフスが作るのか?ってぇともちろんそんな事なく、半分くらいしかミック・ラルフスは絡んでいない。ってことは何だ…、誰のアルバムなんだ?って話になるんだが、それこそが魂売ったアルバムって事になってるワケ。

 もはやバドカンである必要性は全く見当たらず、ミック・ラルフスのギターじゃなきゃいけない理由もないし、サイモン・カークのドラムである必要も全くない。ボーカルは既に替わってるからポール・ロジャースである必要もないし、もちろんブライアン・ハウである必要もない。だから誰でも良かったんだが、たまたま知名度も残っていたし、メンバーも仕事必要だし、ならば売れるってことをきちんとやろう、ってことか。そもそもオリジナルバドカン結成時からそういう信念だったワケだし、ってことか。その甲斐あって往年のリスナーからは無視されている時代だけどAOR作品としてはかなりの良作。ロックのロの字もないが、産業ロック的によく出来てる。そこは結構評価されてるんで確かにな、って気はするがそもそもロックじゃないからな…。ミック・ラルフス作の曲はポール・ロジャースが歌ってたらなぁ…って思うのも多いが、歌が違うのと出て来る音がこれじゃちょっと…ってな嫌悪感が大きいか。





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フレ
Posted byフレ

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