Dio - Sacred Heart

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Dio - Sacred Heart (1985)
Sacred Heart

 音楽ってのは発展していくものなのだ。今でも多分発展してって、新しい融合が出来上がっているんだろうと思う。シーンの流れは速いけど、音楽が融合して出来上がって市場が認めてくれるまではやや時間がかかる。そしてその融合の斬新さに気づく敏感なリスナーがどれだけいるかってのも重要な要素だし、そうじゃなきゃ単なるカルトバンドになっちゃうし、なかなか難しいところ。それでも今やヘヴィメタルは市民権を獲得しているし、もっとドギツイ音もそれなりに認知されているんだから面白い世界だ。ロックンロールからハードロック、そしてメタルへと進む流れはほんの10年強の間で歩んでいった道ではあるけど、今それを聴いてみればそれすらも大した区別なくって良かったのかもね、なんて思った。

 Dio…、もちろんロニー・ジェイムズ・ディオのバンドの3枚目の作品「Sacred Heart」。レインボウで知名度アップが出来たのもあって自身の名をバンド名にしてシーンに再登場、それはもちろんディオのやりたい世界観に溢れていて英国のハードロックからメタルへの進化系として価値ある作品をリリースしてきたが、ここに来て結構アメリカナイズされたアルバムをリリースしてきた。それでも当然ディオの歌声なので何ら違和感なく、これもありだよなってくらいには快活に聴ける。冒頭からして「あれ?これライブアルバムだっけ?」って錯覚しながらその盛り上がりにカッコよさを実感する「King of R&R」だったりする。ヴィヴィアン・キャンベルってここから出てきたんだよな…こういう風に弾けるギタリストって当時山のようにいたからその中の一人程度にしか思わなかったけど、そんなことはなく、しっかりと名を成したギタリストになっていった…、ディオってのはやっぱり見る目あるんだろうね。

 さて、作品そのものは基本的にはR&Rだよ…ってのもおかしいんだが、メタル的ではあるもののこんだけの起伏がしっかりとあってグルーブしているってのはR&Rだよなぁって感じる。当時はこれでも硬質なメタル的アルバムと思われたんだが…。まだまだ市場が熟していなかったからね、十分にハードな音だったんですよ、これも。んで、終盤ダレるんだけど前半は勢いが凄い。こんな良質なバンドだっけ?って思ったくらい今じゃ作品の印象が異なっている。う〜ん、やっぱり昔のも聴き直していかないと分からんな。昔っても80年代のヤツね。後で聴けば良いやって思ってから30年経ってるし(笑)。


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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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お〜ぐろ  

1stの頃は同じようなフレーズばかりしてたヴィヴィアン、この辺りだと個性的になってますね
しかし、前作に比べてのポップ化、前作のMysteryの路線そのまんまのHungry For Heaven
全体にまとまった良いアルバムではあるけど最初に聴いたトキは拍子抜けしました

2018/04/02 (Mon) 20:07 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>お〜ぐろさん

あとで聞くとまた違う印象もあったり…

2018/04/07 (Sat) 19:51 | EDIT | REPLY |   
お〜ぐろ  

そうなんですよ、Shoot Shoot とかの後半のポップな曲とか結構耳に残ってたり(笑  
ああいう唄を唄ってもロニーって巧いな、と 

2018/04/08 (Sun) 19:58 | EDIT | REPLY |   

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