Atomic Rooster - In Hearing Of Atomic Rooster
同じ理屈でLeaf HoundなんていうどマイナーなバンドもBlack Cat Bonesの派生で、一方ではフリーのコソフやサイモン・カークが元々在籍してたバンドでしょ、で、ボーカルのピーター・フィンチってのがここで出てくるAtomic Roosterに参加するワケで、それってカール・パーマーが在籍したバンドだから、つまりはEL&P。一方では鍵盤奏者のVincent Craneで行けばArthur Brownだし、果てはクラウス・シュルツとか驚くことにデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズにまで参加してるワケで、全くキリがない(笑)。
…と、まぁ、いくらでもあるので、今日は手始めのところでLeaf Houndが英国アルバムリリース時に既に解散していたおかげでボーカルのピーター・フィンチは無職状態、時は1971年なのだが、どういう理由からかアトミック・ルースターのボーカルとして一枚だけ参加している。これがアトミック・ルースター史上ではかなり意欲作として語られている「In Hearing Of Atomic Rooster」という三枚目のアルバムなワケだ。


カール・パーマーが在籍していたことで取り上げられる方が多いのだが、実際彼が在籍していた時のドラミングは取り立ててどうのってものでもないんじゃないかな。「ファーストあたりを聴いているとやっぱりVincent Craneがキーなワケで、B級ではないんだよ、決して。コンセプト的にはそれこそブラック・サバス的な要素もあったんだけどこれも売り出し方がヘタだった。ただし、この三枚目の「In Hearing Of Atomic Rooster」からガラリとメジャーにイケる音作りになっていて、所詮鍵盤バンドという域からハードロックをピアノで演奏する、みたいなプログレとハードロック、といういかにも英国70年代初期のサウンドで心地良い作品。偏見無しに聴けば別にUriah Heepとかまぁ、Badgeくらいにはなれたんじゃないだろうか。ま、ギタリストによるが(笑)。でも結構攻撃的な音だし、鍵盤にはそれほど思い入れがない自分でもその辺の面白さはEL&Pよりもわかりやすいもんな。アルバムジャケだってロジャー・ディーンなんだからそれなりだったワケで、確かB&CRecords傘下の…と言うよりも英国マニア的にはPegasusレーベルの第一号だったハズ。このレーベルが綺麗でねぇ…、オリジナルのラベルを一度見てしまうとそういう所までもがこだわりの英国、って感じ。ま、その辺は今の時代にはあまり影響がなくなっちゃったからCDでいいんだけどさ。このバンド、割と長く続けられていてメンバー変動も激しいんだけど追いかけていくとなかなかサウンドの変化がB級的でありながら面白いんだ。ん?紙ジャケ出てるんだ…。
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