Colosseum - Reunion Concert Cologne 1994

0 Comments
Colosseum - Reunion Concert Cologne 1994
Reunion Concert Cologne 1994

 70年代の幻が90年代や00年代や21世紀になって、生々しく復活するなんて想像もしなかった。ましてやライブを見れるとか動いている姿を見ることが出来るなんてのは考えもしなかった。それがいつしか家で手軽に見れるまでになってしまい、ミュージシャン側も活動が手軽になったのもあるのか、実に数多くのバンドが復活している。ありがたい反面、その姿を見るだけで幻滅してしまうという事もあり、幻は幻で終わらせてくってのも良かったかもなぁ…などとも思うが。

 Humble Pie人脈と言えば自分的に気にしているのがもう一人、Dave Clem Cempsonですね。んで、この人古くからの職人なんで色々あるんだけど表立っての活動がなかなか目立たなくて、Colosseumでの活動がHumble Pieに続いての目立つ活動歴だったんで、何かあるかなと思って覗いてみれば、あるんだねぇ、しっかり。1994年に「Daughter of Time」のメンバーの大半が揃った再結成ライブをやってて、その映像と音源を収めたのが「Reunion Concert Cologne 1994」としてリリースされてる。映像は勿論YouTubeでも見れるんだけど、こういう姿をあまり見たくない、と言うかさ、ロックからかけ離れていくじゃない?アルバムだけだとなんかもっとロックしてる感あるんだけど、実際はこういうものだ。しっかりとジャズ寄りなスタイルでのバンド演奏で、アルバム通りにテクニシャンの集団でのライブ。それでもやっぱりクレム・クリムソンは目立ってて良いなぁ…。ゴールドトップのレスポールの音色も図太く艷やかで実に良い音している。

 ジョン・ハイズマンのドラムセットってこんなにデカかったのか、とかディック・ヘクストール・スミスは相変わらずだけどこの時点でこんなおっさんだったんだなぁ…と。それにもまして迫力と貫禄と重さを実感したのはクリス・ファーロウでしたね。もっとすっきりとしたままで自分の中では印象があったんで、こんだけデカくなってるとは思わず、ん?ってな感じだったが、歌声が出てこればクリス・ファーロウそのままなんで安心した。それにしてもあのコロシアムの楽曲がこうしてライブで生生しく見れると、ホントに人間が演奏してたんだ、ってくらいに普通のバンドになってて面白い。あ、鍵盤はデイブ・グリーンスレイドなんだよね、いや〜、正に、幻の鍵盤奏者が動いてるわ。

 そんなミーハー的な見方ばかりしていて現実に引き戻されているんだが、やっぱりユニークなバンドです。フュージョンなんて言葉が出てくる随分前にこういう音楽をやってて、歌も然りと実力者が入ってるというアンサンブル、逆に今じゃ見られないバンドと音楽スタイルで、新鮮さもあるんじゃないか?とも思う。それにしても細かいところまでテクニカルで素晴らしい。


関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply