Human Beast - Volume One

そうか、コレか…、と苦笑いしてしまった。ヒューマン・ビースト。デッカから1970年にリリースされたバンドで元々はスコットランド出身のバンドで、まぁ、いつかは知らないのだが多分70年のフリーのツアーに前座として同行したことがあるらしい。音は先ほどの通りなのだが、意外や意外、なんとトリオ編成のバンドだったのだ。聴いてみるとブラック・サバスまでとは言わないけれど、かなりヘヴィーな音と美しいアコースティックな曲が混在していて、サバスと同時期に同じような試みで世間にアプローチしていたバンドでもあるワケだ。こっちはこの一枚、しかもタイトルが「Volume One」だからさ、「2」をリリースするまでには至らなかったワケで、一枚しかリリースされていない。もっともその一枚で任務完了っていう感じはあるんだけど、サバスとの決定的な違いは売り出す時のコンセプトだね。それ以外はそんなに大差ない、と言っては失礼なのだが当時はどっちに転んでもおかしくないレベルだったと思う。ホントに恐ろしくヘヴィーでダークな雰囲気は持っているし、まぁ、ギターがね、ホント変わってるっつうか不安定っつうか、チューニング合ってるのかなぁと首をかしげたくなるようなフレーズも多くて楽しめる。
久々に聴いてこんな面白いバンドあったっけ?って思ったくらいに楽しめた。20年近く前から英国B級サウンドにも親しんできたけど、今はまた聴く耳が変わってきている部分もあるんだろうな、かなり楽しめるのかもしれない。そう思うとまた英国B級の世界を復習したくなってきたんだけどなぁ、今よろしくないことにこのバンドも含めてかなり紙ジャケで再発されているので割と簡単に手に入るってことだよな、それは危険だよ…と一方でビビってるんだが…(笑)。基本アナログで持ってるものはCD買わないしね。ま、このバンドも15年くらい前にCD化されたような気がするが…。
…てなことで、英国B級ど真ん中と言わんばかりのバンドなのだが、この手の音が好きな、というか何でもアリのヘヴィロックに楽しみを求めるならば実に楽しめる一枚。こういうの目覚めるとよろしくない気がするけど、今なら紙ジャケですぐ聴けるんで良いかも。あ~、こういうバンドいっぱいあるなぁ…しばらく続きそう(笑)。
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