Small Faces - The Autumn Stone

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Small Faces - The Autumn Stone (1968)
Autumn Stone

 アナログ時代のベスト盤って何かと目玉が入っていたり、一筋縄でいかない未発表ライブや未発表曲、ミックス違いやバージョン違いなんてのも入っていたりして侮れないコンテンツになっている事も多く、それはそれで楽しみがあった。知らなきゃ買えないし、曲目だけ見てても普通に持ってる曲ばかりだからベスト盤要らないな〜って思ったりしてると、実はさ、みたいなお話がよくある。今の時代なら情報過多だから調べたり、何かのボーナストラックで入ってたりするから分かるんだろうけど、アナログの時代だからね、細かい情報はないんだよ。だから常にギャンブル(笑)。

 Small Facesが第一次解散した時にリリースされたベスト盤が「The Autumn Stone」。曲目だけ眺めていると初期からず〜っと網羅してて、ちょいと見たこと無いのも入ってるな…って感じなので、当時のリスナーは多分手にしてたんじゃないだろうか。聴いてみて大当たり、ってアルバムなんだよね、これ。ライブバージョンは入ってるし、未発表曲は入ってるし、ジャケットもちゃんとデザインされてて適当なベスト盤じゃないし、半分オリジナルアルバム的な位置づけで存在していると言っても良いんだろうね。ベスト盤ってよりも編集盤って位置づけになるのか。インストものも入ってたりするんだけど、これってスティーブ・マリオットが抜けちゃったが故にインストになってるだけで、元々はマリオットが歌を入れるはずの曲だよな?「Wild Eyed Girls On The Wall」ってタイトルまで決まってるってことは歌詞は準備されているんだろうか。

 それにしてもマリオットの時代のライブはやっぱり強烈で、聴き応えある。この時代のバンドでこんだけ暑苦しくやってたのってそうそう多くないし、中でもかなりハードなバンドのライブだったんじゃないかな。そんな片鱗がきちんと聴けるんで、かなりいろいろな意味で楽しめる編集盤だ。未発表曲だって、かなり良い感じだしさ、勿体無いなぁって思うくらいの出来栄えでね、うん、やっぱり半分オリジナルアルバム的に聴いてしまう傑作編集盤。


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フレ
Posted byフレ

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