Richard Thompson - Sweet Warrior

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Richard Thompson - Sweet Warrior (2007)
Sweet Warrior

 Apple IDって怖いわ〜、Appleサポセンにトラブル対策やるとApple IDで繋いで画面上を向こうで見られながらトラブル対処してくれるんだよ。そりゃさ、出来るのわかってるけど目の前でそれ見ると、何でも出来ちゃうんだな…とつくづく思った。FaceTimeの仕組みで繋がったIDの画面見るんだろうね。触るまでは出来ないんだろうけど、ちょこっといじればそれも出来ちゃうだろうから、なるほどよく出来た仕組みだ、と。ってことはもうかなりの人間を掌握しちゃってていつでも個人情報を見れる立ち位置になってるってことだ。同じことは多分Googleも出来ちゃうワケで、だから故のこの2大企業が世界を牛耳っていけるのだろう。いやはやそれもまたユーザー側が好んで提供している情報で、何ともロックらしからぬ…とは先日と同じお話(笑)。

 Richard Thompsonの2007年作「Sweet Warrior」。この人さ、21世紀になってからの活動も結構精力的で、しかも随分とロックやポップス界へ接近してきてて、それは時間の経過と共に名が知られていったことでポピュラーな世界に入っていったんだろうな、って感じだ。嫌らしさはないし、自然にその世界にいて、しかもしっかりと自分を持ったままその世界にいるのは見事。フォークの世界の中でのエレクトリックギタリストってところから独特のバグパイプギターと呼ばれるスタイルを作り出し、そのままロックの世界に接近してって、今じゃもうその筋の人だ。80年代からソロアルバムが盛んになっていって、吹っ切れてったのかな。そんな経緯からか此処のトコロのアルバムも実に聴き応えのある作品ばかりでどこから斬っても楽しめるのは嬉しい。しかも毎回刺激的なギターが必ず聴けて曲も勢いを増しているってなもんだ。

 この「Sweet Warrior」はタイトルからして攻めてる。実際は自分の生活って何事とも戦わないといけないし、って意味でのWarらしいんで深みはないんだけど、その分勢いある曲も多数入ってて、暗めなのが少なくて良い。フォーク出身らしい味わいとロック寄りへのギタープレイ、そして弾けた歌や哀愁の歌声、見事にひとりのアーティストとしてアルバムが出来上がっていて、ホントはギター弾いていたいんだろうけど、その中でも自身の作品ってのも出来ちゃう才能があるからこうなるのだろうか、サクッと作ってもこんだけの味わいある作品が出来ちゃうんだから凄いわ…、サクッてほど簡単じゃないだろうが。音が繊細で美しくて響くトーンなんだよねぇ…、あ、ギターの音ね。どの曲でも同じトーンは無くって、それぞれ違いながらもリチャード・トンプソン節…、ホント深いギタリストです。




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フレ
Posted byフレ

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