Sammy - Sammy

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Sammy - Sammy (1972)


 古いロックだとひとつのバンドから人脈関連でアチコチに派生して他のバンドやサウンドに出会えたりすることが多いのだが、近年のバンドをそうやって漁ろうとしてもなかなか先に進めない。秀逸な人材に出会うと数多くのセッションやプロジェクトに参加している事も多くて派生バンドなんかも出てくるんだけど、そこに到達するまで名を成しているというのが多くない。だから新鮮な刺激を手に入れるのはアンテナを別の形で張っておく必要がある。その分昔のはラクだなぁ…。

 Sammyという1972年にアルバム「Sammy」で出てきた英国のバンド。メンツがこれまたいぶし銀でしてね、自分的に著名なトコロから書くとMick Underwood、もちろんあのQuatermassの人ね。んでGinhouseのGeoff Sharkey、これもまたブルースハードロックなカッチョ良いバンドだったんだな。だからここまでだとハードロック要素が入ってくるんだろうって想像が付く。そこにAudienceやStackridgeに進むKieth Gemmelが入るからサックスやフルートっつうのも出てきて、ハードロックからちょっと離れる世界?ってのが楽しみになる。ほかは自分的にはまだ知らない世界の人達なのでよく分からないけど、ここまで知ってる人脈で想像する音世界は何となく楽しみで、今度は時期的なトコロで1972年のMick Underwoodってポール・ロジャーズと一緒にやるとかやんないか、って頃で、その辺も絡むのか?ってな事で調べてみると案の定、そのプロジェクト崩壊後に残党が集まったバンドとも言えるようだ。そりゃ結構なミュージシャンが集まるはずですな。

 ってことで楽しみにアルバムを聴いてみると、初っ端から勢いのあるカッチョ良いハードロックが炸裂、更にサックスもカラムから快活で英国ロックでもここまで快活になるか、ってくらいなモンだ。ところがメンツがメンツなのでハードロック一辺倒のはずもなく、それどころかギターがメインでもなく割とサックスが全面だったりしてあちこちに振れ幅の大きいロックが繰り広げられる。その意味ではかなり可能性のあったバンドの音という印象でアルバム一枚ってのが勿体無い。きちんとスタンス決めてバンド活動していったらHumble Pieあたりまでにはなれたんじゃないだろうか、と思うくらいのレベル感だ。なので、聴いてみてその味わいを楽しんでほしい一枚ですな。

 昔からよく分からないのがアルバム・ジャケットで、英国盤はメンバーショットでその裏ジャケがインディアンみたいなので、米盤は逆になってるのかと思ってたけど、どうなんだろ?そうでもないのかな…。そもそも英国盤ってなかなか見かけなかったんでアメリカ盤の方がイメージあるけど、CDだと逆だな。う〜ん、よく分からん。しかもアマゾンには無さそうだし、マイナーな扱いなんだろう。



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フレ
Posted byフレ

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