Stackridge - Extravaganza

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Stackridge - Extravaganza (1974)
エクストラヴァガンザ(幻想狂詩曲)

 同時代に出て来るバンドの音ってのはどういうワケか似たような風潮を持つバンドが多かったり、それ自体でひとつのカテゴリに出来るくらいになってたりすることも多い。70年代の英国ロックではそればあまりにも多様だったためまとめた言い方してるけど、それでも似たような作風を売りにするバンドがいくつもあって、実際はその辺をサブカテにしてまとめていくと割と容易になる気もしているのだが、どうもその意味でも括り切れないというバンドの幅の広さもあってかそのままだ。自分的に感覚で括っておくしかないだろうなぁ。

 Stackridgeというバンドがあって、これは主に古き良きポップスをやります、っていうバンドで、俺はロックだぜ的なものとは違う。どっちかっつうとキンクスの軽快さやエルトン・ジョンのポップさなどを拡張したようなユニークなバンドなのだが、プロジェクトに近かったのかな、と近年思うようになってて、それはメンバーが頻繁に変動するってのがあって、それでも出てくる音はどのアルバムも一貫性があるから、主役となっているであろうアンドリュー・デイヴィスって人の趣味・嗜好なんだろうと勝手に解釈している。もっとそういう側面が出てくるとわかりやすいのだが、そこまででもないのか。んで、1974年リリースの「Extravaganza」ってのを聴いていると随分とボードヴィル調なムードで軽快に流れてくるのもあって、聴きやすくこなれていて綺羅びやかで楽しい気分になる。実に英国的。正にキンクスの「この世はすべてショー・ビジネス」あたりに通じる味わいだ。

 歌詞まで追えてないんだけど、きっとブラックでシニカルなユーモアたっぷりな歌詞なんだろうなぁと想像してます。スタックリッジは毎回聴く度に思うのだが、ひたすらこのアルバム達を聴きまくって幸せになろうって気にさせる。実際そうすることはないんだけど、やってみたいなぁと。なぜ出来ないかってのはもちろん途中で飽きるからなんだが、そうじゃなくてアルバム4枚か5枚程度なんだから聴き倒す、それで存分に味わう、ってね。iPod shffleに入れてひたすら聴いてようかな、なんで思ったりもしれいるバンドのひとつです。


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フレ
Posted byフレ

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