Yes - Yes
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Yes - Yes (1969)

自分って未熟者だ〜って自覚する時ってよくあって、こんなことも知らないんだ、とか出来ないんだ、とか考えられないんだ的なことに気づく。それが克服できるものもあれば出来ないのもあって、さてさて人間はそういったものを全部克服したりする方へ向かうものなのだろうが、その必要もあるのか?などと反発的に考えてしまうのも良くない。即ち自己弁護型ってことだが(笑)。やらなきゃいけないんだからやる、ってのはあるのだろうけど、やらなきゃいけないことをやる人は他にもいるんだからそうじゃないことをやる、ってのが自分だ、という理屈ですな。まぁ、世の中通じないです。現実逃避しましょう…。
あのプログレッシグバンドの雄として名高い、そして魂売りまくって今じゃ金の亡者とも言われるくらいのバンドになったYesですが、そんなバンドでももがきまくって出てきたファーストアルバムってのがあるんです。1969年リリースの「Yes」。アトランティックからのデビュー作ってことでツェッペリンばりの期待をされてリリースされたけれど、その中身からしてまるでお話しにならなかったという曰く付き、イエスの歴史の中でもほぼ黙殺されているアルバムではあるんだが、結構面白くて、プログレを確立してからのイエスよりもチャレンジしまくっている若気の至りってのが、この頃の英国ロックの中の単なるひとつのバンドでしかないというトコロがあって楽しめる。この時期のB級ロックバンドと比較しても全然やろうとしていること、やってることなんてのは大差なくってごった煮への挑戦でしかない。即ちこの時点での他のバンドとの着眼点の差はほぼ無かったと思える音楽だ。ただ、個々人の力量やセンス、音楽的なバックグラウンドなんかは全然違ったんだろうし、出て来る音の自己主張さも確かに力強くて確かな手応えでのサウンドが出て来てるからそこはアトランティックレベルがメジャー契約するだけのバンドのレベルだったのだろう。
その中味はと言うと、これがまたアート・ロックとサイケロックとかの間で、コーラスワークやベースラインのでしゃばり感はイエス特有のものが既に出てきているが、ピーター・バンクスの器用なギタープレイ、ジャジーでもありアコースティックでもあり、サイケデリックもやります的なトコロが上手く彩りを与えていて、骨太なリズム隊との融合が繊細に出来上がってきているというのかな、そこにトニー・ケイの鍵盤の彩りも加わり、恒例のジョン・アンダーソンの高い声がフワフワ感を出して、あのコーラスが被ってくるという不思議さ。後のイエスを彷彿とさせる部分は多いものの、もっと英国特有のメルヘンさ加減が出てたりするトコロもあってかなり楽しめる。イエスというバンドを後のバンドと比較しないで初期英国ロックの一つのバンドとして聴くとそのハイレベルなセンスの素晴らしさを実感できる。

自分って未熟者だ〜って自覚する時ってよくあって、こんなことも知らないんだ、とか出来ないんだ、とか考えられないんだ的なことに気づく。それが克服できるものもあれば出来ないのもあって、さてさて人間はそういったものを全部克服したりする方へ向かうものなのだろうが、その必要もあるのか?などと反発的に考えてしまうのも良くない。即ち自己弁護型ってことだが(笑)。やらなきゃいけないんだからやる、ってのはあるのだろうけど、やらなきゃいけないことをやる人は他にもいるんだからそうじゃないことをやる、ってのが自分だ、という理屈ですな。まぁ、世の中通じないです。現実逃避しましょう…。
あのプログレッシグバンドの雄として名高い、そして魂売りまくって今じゃ金の亡者とも言われるくらいのバンドになったYesですが、そんなバンドでももがきまくって出てきたファーストアルバムってのがあるんです。1969年リリースの「Yes」。アトランティックからのデビュー作ってことでツェッペリンばりの期待をされてリリースされたけれど、その中身からしてまるでお話しにならなかったという曰く付き、イエスの歴史の中でもほぼ黙殺されているアルバムではあるんだが、結構面白くて、プログレを確立してからのイエスよりもチャレンジしまくっている若気の至りってのが、この頃の英国ロックの中の単なるひとつのバンドでしかないというトコロがあって楽しめる。この時期のB級ロックバンドと比較しても全然やろうとしていること、やってることなんてのは大差なくってごった煮への挑戦でしかない。即ちこの時点での他のバンドとの着眼点の差はほぼ無かったと思える音楽だ。ただ、個々人の力量やセンス、音楽的なバックグラウンドなんかは全然違ったんだろうし、出て来る音の自己主張さも確かに力強くて確かな手応えでのサウンドが出て来てるからそこはアトランティックレベルがメジャー契約するだけのバンドのレベルだったのだろう。
その中味はと言うと、これがまたアート・ロックとサイケロックとかの間で、コーラスワークやベースラインのでしゃばり感はイエス特有のものが既に出てきているが、ピーター・バンクスの器用なギタープレイ、ジャジーでもありアコースティックでもあり、サイケデリックもやります的なトコロが上手く彩りを与えていて、骨太なリズム隊との融合が繊細に出来上がってきているというのかな、そこにトニー・ケイの鍵盤の彩りも加わり、恒例のジョン・アンダーソンの高い声がフワフワ感を出して、あのコーラスが被ってくるという不思議さ。後のイエスを彷彿とさせる部分は多いものの、もっと英国特有のメルヘンさ加減が出てたりするトコロもあってかなり楽しめる。イエスというバンドを後のバンドと比較しないで初期英国ロックの一つのバンドとして聴くとそのハイレベルなセンスの素晴らしさを実感できる。
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