Yes - Fragile


最初期からプログレッシヴバンドという狙いの元で結成されたワケではなく、英国的サウンドを奏でるロックと呼ぶには少々弱い…、いやかなり弱いサウンドを奏でていたイエスと言うバンド。もちろんそういった初期のサウンドの方が可愛気があって好きだというファンがいるのも事実で、自分的にも大成したイエスよりは初期のイエスの方が可愛がってもいいだろうという感じすら漂っているので嫌いではない。しかし、音楽的に一気に大成した、というかする方向に進み始めたアルバムはと言うと不思議なことにこれもまた1971年リリースとなった「こわれもの」なワケだ。
バンドメンバーにスティーヴ・ハウというとんでもなくテクニカルで多様の音楽バックグラウンドを持つギタリストとデヴィッド・ボウイの「Hunky Dory」でセッションキーボードとして活躍…いや、ストローブス
出会いはねぇ、そうだな、「ロンリーハート」がリアルタイム初のイエスだからなぁ…。ま、それは置いといて…、何だろ?多分「Round About」か「Clap」だからこのアルバムか次の「危機」だろうね。うん、実はジョン・アンダーソンの声が好きじゃないのであんまりハマらなかった。プログレっつっても何処か弱い感じがしてさ、いや、何つうのかハマれなかったんだよ。全部買って聴いたんだけどね。ま、でも何度か聴いてみるワケでさ、今も聴いてるんだけど、やっぱリック・ウェイクマンのピアノが良いなぁ~と。これがあるか無いかで凄く違いが出るもん。もちろんそういう聴き方じゃダメなんだけど、このバンド、どこかビートルズ的な展開っつうか曲のセンスがあると思わない?「South Side Of The Sky」とかモロにそんな感じで、英国的なんだけどプログレっつうのもちと違うんでない?っていう印象のするアルバム。ハウの「Mood For A Day」とかは好きだけど、こういうの弾けると気持ち良いんだろうなぁ…。何聴いてるんだっけ?って思ってしまう。で、最後の「燃える朝焼け」かね、やっぱイエスらしいっつうかそれらしい曲っつうのは。この路線をどんどん拡大していったらああなりました、みたいな原型だし、コレ、しっかり出来てる曲でこの頃の英国らし~い音してるから良い。しかしこのヘンのキメとか聴いてるとクリムゾンの影響もかなり受けているんだろうなぁ、とか思ってしまう。
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