John Primer - You Can Make It If You Try

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John Primer - You Can Make It If You Try
You Can Make It If You Try

 心地良い音楽に身を任せてユラユラと聴いているって感覚が好きだ。なかなか出来る事じゃないし、そんな贅沢も許されない世の中ではあるんだけど、一瞬…と言うか束の間でもそういう気分で音楽を聴くとものすごくリラックスする。当たり前だが。でも、それが出来ない。やろうとしないと出来ない、と言うのもどうかと思うが、そんだけ時間に追われている日々を過ごしているんだよなぁ…。もっとゆとりを持って人生進めていきたいです、はい。そんな願いを込めて、ってんじゃないけどさ、ハードなのを聞いてて疲れてくるとちょいとゆったりとしたいな、ってのあって、ブルースです。ブルースが一番落ち着くんです。飽きるけど(笑)。

 John Primerという黒人のブルースメンがおりましてですね…、Magic Slimのバックでやってたことで知られているらしいですが、自分はそこまで調べ上げてなかったんでその印象もなかったんだけど、なるほどそうですか、と。んで、この「You Can Make It If You Try」というライブアルバムを聴いてまして…、いやそりゃもう恐れ入りましたってくらいのモダンなシカゴブルースが飛び出てきて、しかも入ってる曲が全部有名な曲のカバーばかり。レイヴォーンが入ってるのはさすがだとは思うが後はもう知らない人いないだろってくらいに名曲ばかりでね、それをきちんと自分流にカバーしてやってるんです。ってもシカゴのモダンスタイルなんでいわゆる普通のブルーススタイル。これがまた気持ち良い。スライドも巧みに操る人なので職人芸的にギターをキメてくれてて、しかも外す箇所がほとんどない。う〜ん、堅実と言うかホントにストイックなプレイスタイルで、なかなかこうは弾けないかもなぁというブルースプレイ。でもね、とっても味が付いてて美味しい…んじゃなくて味があって深みも感じるプレイ。そりゃキャリア長いからだろうけど、本人の歌とギターだけじゃなくてやっぱりバンドとのアンサンブルも見事だし、聞いててホッとするもん。

 まだまだこういうブルースメンってたくさんいるんだろうし、そのほとんどが日本では紹介されていないというか少ないんだよね。自分で見つけるしかないからアチコチ探してて、やっぱりたくさんいるんです。んで心地良いのが見つかるとにんまりしちゃうという…、発見は面白いです。ただ、アルバム買って追い続けるのかってほどになるまではなんとも…。それでも間口は常に広げて受け入れてかないと人間古くなっちゃうしね。こういうの、スタンダードだけどやっぱり良いよ。昔の黒人ブルースとはちょいと違うモダンさはあるし。




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フレ
Posted byフレ

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