Judas Priest - Painkiller

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Judas Priest - Painkiller (1990)
ペインキラー

 しかしウチにはApple製品がたくさんあるなぁ…、使えないものも使えるものも含めてMac関係からiPod、iPhone関係などなど、そこらじゅうにAppleマークの製品が転がってる。やっぱりデザインが良くてシンプルに使いやすいってのが大きいんだろう、悩まず手に入れられるってのもラクで良い。Apple製品以外だと例えばPCってどこのにする?ってこだわり持ってる人も多くないと思うし、スマホにしても選ぶの困るんじゃないかな。性能とか機能とか犠牲にしてる部分あるけど、その分美しいとかわかりやすいというのが強い、少なくとも自分にとってはそっちが大きい。これからの未来も何かとイノベーションを与えてくれる事を期待したいし、それを見てみたい。それが出来るのは大して多くない企業群だろう。

 Judas Priestの1990年の作品「Painkiller」。正にヘヴィメタルバンドとして銘打ったアルバムとして名高い作品で、これまでのジューダス・プリーストの持っていた大英帝国ヘヴィメタルから、より一層の金属音へのアプローチへと進化したアルバムとして名盤扱いされている。得意のツインギターは勿論のことながらロブ・ハルフォードのハイトーンボーカルも更に輪をかけていて、これ以上のハイトーンは無いだろってくらいに叫び倒している。ギターの音色そのものもこれまでのマイルドでセンスのある上品な音から一気に超金属音の尖った音作りへと変化していて、一聴してうるさいという感じのする音に仕上がっている。ドラマーが変わっているのがその要因でもあるだろうし、バンドがこれまで迷走してきた音と決別して、この路線で進むんだという意思表示の一枚でもあり、そのインパクトは冒頭からしても絶大だ。とことんスラッシーなサウンドが叩きつけられ、同時代のメタルバンドなんぞ全て蹴散らしての元祖重金属バンドとしての格を見せつけてくれる作品。

 ところが面白いのはそんなスラッシーでヘヴィなスタイルで序盤から攻め立ててきているにもかかわらず、アルバムの曲を進めるごとに元々の大英帝国風味のかかった叙情性がにじみ出てきてのしっとり感、ここが普通のメタルバンドとは違う味わいの深さだろう。キャリアの成せる技とも言えるのだろうが、ギターのリフにしても楽曲の展開にしても歌メロにしてもどうしたって叙情派と呼ばれたバンドの真髄は出て来る。それがジューダス・プリーストと言うバンドの強み。だから古くからのリスナーも金属音になったからと言って離れることがない。むしろこんなアルバムを若いもんに叩きつけてくれて最高だぜ、的になる。しかもそんな連中が手の届かないような深みのある音楽性を含めての作品なのだから。そのセンスに気づけるとジューダス・プリーストの面白さに更にハマってくんだろうよ。

 それにしてもヘヴィに攻めてくるアルバムです。


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フレ
Posted byフレ

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