motorhead - Under Cover

0 Comments
motorhead - Under Cover
UNDER COVER [CD]

 硬派なロックをガツンと聴きたい気分になってきたんだけど、メタルってんでもないしやっぱりロックなんだよな。そんな気分でアチコチ眺めつつも初期バッジーのストレートさが欲しかったんだなってことで、モーターヘッドくらいか?って勝手に思ってると、「Under Cover」なんてカバーアルバムがリリースされていた。う〜ん、知らなかったのか後回しにしてたのか記憶が定かじゃないが、いずれにしても面白そうなアルバムだし…、どんなんをカバーしてるんだろ?って曲目見て大半が知ってる曲だし、そりゃ面白いだろってことで聞いてみた。

 2017年リリースで、そもそもmotorheadとしてレミーが健在の頃からカバーアルバムってのも面白いだろうって話はあったらしい。レミーの意思を汲んでのリリースではないけど、いくつも録音してあったものはあったからまとめて出してみた、との事。それでこんだけの代物ならありがたき作品です。冒頭はジューダス・プリーストの有名曲から始まるが、ある種意外性もなく馴染んだサウンドとも言える仕上がり。Sex Pistolsの「God Save The Queen」は実にモーターヘッドらしくまとまってるかな。スピリッツが同じだから違和感がない、とも言えるが、モーターヘッドが上手すぎる。んで、ちょいと期待のDavid Bowieの「Heroes」。最初からしてこんなに歪んだ音のまま出てくるのか?ってのがあまりにも意外だったけど、違和感なく「Heroes」なんだな。レミーがこんだけメロディアスに歌うっていうのもあまり聞いたことないからちょっと不思議さはあったけど、きちんと曲の悲壮感も出ている。Rainbowの「Starstruck」はFastwayのボーカルがゲスト出演で歌っててmotorhead色はさほど強くないんでなんとも…か。Ted Nugentの有名曲はレミーお得意って感じだなぁ…、言われてみれば似てる部分も多いのかもしれない。そしてストーンズの名曲はやっぱりモーターヘッド節全開。なるほどハネないで疾走感だけで突っ走るワケか…。ボーカルスタイルは実はミック・ジャガーも似たようなメロディラインだったってこと?違和感ないってのはやっぱりそういう事なんだろうが、意外だ。

 オジーの「Hellraiser」って90年代のか、原曲の記憶がほぼないので何も言えないのだが、これは多分オジーの個性と比較しちゃいかんのだろうという気がする。さてさて個人的に結構な期待のRamonesの「Rockaway Beach」は、やっぱりモーターヘッド流のR&Rで疾走感溢れるサウンドに進化してるが、やっぱりラモーンズそのままという不思議。ここまで軽やかにやってるのもほとんどないんじゃないか?ってくらいにラモーンズの疾走感とモーターヘッドの疾走感が同居している。んで、この「Shoot 'em Down」ってTwisted Sisterのヤツ?へぇ…、そんなの取り上げてたんだ?圧倒的にレミー節にしか聞こえないくらいの完成度の高さだ。そして最後はメタリカの「Whiplash」だが当然ながら何ら違和感のない圧倒的なメタリカとモーターヘッドの癒合…、見事だ。この手ばかりだったら確かにそのまますぎて面白味が薄れるというものだが、こうして多様なバンドのカバーがあった後に馴染みやすいこの手のが出てくるとさすが感が増して面白いね。見事に楽しませてくれたアルバム♪


関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply