Red Hot Chili Peppers - Californication

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Red Hot Chili Peppers - Californication (1999)
Californication

 世の中で必要なことは結局自分で学んでいくしか無いというのは今に始まった事じゃないけど、色々と変化・進化していく時代の中でそういう事を学び続けるのもなかなか難しいな。変化・進化に対応する能力みたいなのがないとそもそも厳しくなっちゃうしさ。でもいちいち学習していくってのもこれまた出来るもんでもなくて、どうしても置いてけぼりになる部分も出てくる。大抵はそこまで考えることないけど、保証や保険、税金や相続、補助金なんてのとかになると自分自身のメリット・デメリットも考えて知っておくと損しないものでもあるし、かと言って真面目に覚えられるほどじっくり研究するって気力もないし、どうしたもんかなぁ…とか考えちゃう。

 Red Hot Chili Peppersの1999年の傑作「Californication」。最全盛期のメンバーでもあったジョン・フルシアンテが復活して全面的に作り上げた会心の作品。レッチリってぇとやっぱり初期のグリグリファンキーでハチャメチャな曲という印象が強いのだが、ここではそれらを超えた作風になってて、結果としては今後のレッチリの方向を示した作品になったけど、なかなかソフトな印象の強いアルバムだ。…と言いつつ、冒頭の「Around the World」からして、ん?Budgie?そのままじゃね?ってリフが歪んだベースでかき鳴らされるのは驚いたのだが、多くの楽曲は実にメロディアスな歌が聴かれる作品が多くて、いや〜、単なるポップ路線じゃねえの?っていう感じはするな…。それでもそうは思わせないトコロにロック的資質の高さがあるのだが、レッチリってのはそもそもそういう路線は簡単に出来てしまうんだ、という前提でハチャメチャにできるか、っていうのあったからここではある種原点回帰なのかもしれない。それにしてもメロウなのが多いな…。

 ベースの変態さとかドラムの音のでかさとかがなかなかわかりにくくなってるアルバムという印象、逆にギターの繊細さや歌の聞かせ具合みたいなのは実に伝わりやすく聴こえてくるアルバム、狙ったんだろうな。そもそもバンドが崩壊寸前の状態だったトコロに旧友の復活も合わせての会心作、しかもジョンに任せてみたという潔さはなかなかモンスターアルバムを作ったバンドに出来る事ではない。そんな背景を知らなくても十二分の良いアルバムだ、と思える作品だし、知ってれば知ってるで愛情あふれる作品に聞こえるし、要するに傑作なんだろう。とっつきやすさは重要だ。うん、覚えやすい曲多いしね、見事なアルバムです。


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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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Kuni  
ちょっと意外(笑)

フレさんがレッチリのことこんなに褒めるなんて、ちょっと意外(笑)
やっぱ、人って変わるんだ~。生意気な事言ってごめんなさい。

2018/01/08 (Mon) 11:46 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>Kuniさん

いや、ごもっとも(笑)。
徐々に慣れてきて良さも判ってきた、ってとこでしょうか。

2018/01/08 (Mon) 21:38 | EDIT | REPLY |   

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