Frank Zappa - Uncle Meat

0 Comments
Frank Zappa - Uncle Meat (1969)
Uncle Meat

 昔はパソコンなんて特殊な連中が触るもので一般人が触れることは無いという代物だった。携帯電話だって特殊な仕事の人が持つもので一般人には無縁だったもの、どころか概念だった。ポケベルとかあたりで精々…なんて感じ。まぁ、なんでもそうだし、今普通にあるものは後の時代になるとそんなことしてたのか?くらい時代遅れのものになってしまうものだ。ガラケーなんて正にそうだし、多分今のiPhoneなんかもそうなるのかもしれない。実際PCが一般化したあと、今はPCじゃなくてそっちに行ってるワケで、じゃPCはどうなるんだ?ってのはよく分からん。ただ、個人に必要なのは多分もうPCじゃないのかもしれない。自分的にはMac必要だけど、それでもやること限られてきてるから別のツールでも良いのかもなぁ…とは思う。時代の進化はそんなもんだ。

 Frank Zappaの音楽はその点全く古くならない、どころか今聞いても斬新で刺激的で前衛的だ。ちなみに今回は1969年リリースの名盤の誉れ高い「Uncle Meat」だ。1969年、だ。50年前のアルバムで今聴いても「刺激的」で「斬新」なんだぜ?どんなんだよ、それ?って話でしょ。かと言って多くの人が思うほどに聴きにくいアルバムじゃないし、もっと気楽に流して楽しめちゃうレベルのアルバムなんだよね。だからポップと言えばポップだし、ヘンと言えばヘン。ヘンなのは音の作り方と言うかそのスタイルであって、音楽的に聴きにくいというんじゃない。音楽的にと言えば美しいチェンバーやギターやそれぞれの楽器のソロパートがクローズアップされたスタイルやらアンサンブルやら色々ある。更におしゃべりや叫び声、ヒステリックな音色やお笑いなどなど、とにかく音楽思想満載な傑作とも言える作品。こんなの出来る人いないだろうしなぁ…、のちまでライブでも登場する名曲群もいくつも入ってる。有名なスージー・クリームチーズもあったり…、って意味分かんないよね(笑)。

 アナログ盤とCD盤やサントラの存在などなどと色々とあるけど、まぁ、つまらない曲は飛ばせば良いってだけで、その意味でアナログ盤に入ってる曲順が一番本来コンセプトだろ、って好む人が多いだけだ。実際それが一番だとは思うのでCD盤でそうやって聴けば良いでしょ、一旦。ミックス違いとかもあるんだけどさ、キリないしさ。そもそもザッパが存命時代のCDリマスタリングなんてのは、普通の概念=音をキレイにしてデジタル化します、というものよりも更に斜め上を行ってて、折角なら作品を作り直しちゃおう、って発想だったからある種別バージョンを作り上げようって意図が強かったみたいだし、そりゃ何バージョンがどうの、ってなっちゃうわな。そういうのが既にアーティスティックな発想でしょ?それを音楽でもやっちゃうワケ。説明しにくいなぁと思えば解説やコメディアンによる紹介を入れてみたり、音とセリフは同じく表現手法という感覚でのギタープレイ、とか。意味わかんないよな(笑)。

 それでもね、ギタープレイなんてホント、クレイジーなくらいでこんなん聞く事ないよ、他にさ。フュージョンとかジャズとかロックとか色々あるけど、こんなプレイはザッパだけ。今でも他にいない。いつも聴くたびに天才だよなぁ、ホントに、って思うけど、それに輪をかけての発想力だったり奇人ぶりだったりユーモアセンスあったりするんだから正にアーティスト。今聞いても斬新な作品も多数あるし、まだまだ飽きない、どころかようやく入り口かもってくらい久々に味わいましたね。


関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply