P.F.M - Storia Di Un Minuto

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P.F.M - Storia Di Un Minuto (1972)
Storia Di Un Minuto

 最近はウチのブログもアクセス数減ってきてアマゾンのCDなんかももうなかなか売れていかないし、ロックは終わってるなぁ…としみじみと実感するのだが…、まロックが終わってるからそういうワケでもなく自分のトコロに面白味がないってのとCDって媒体が売れなくなったことが大きいのだろう。それでダウンロードなら売れてるか、ってぇとそんな事もなく、じゃ皆どうやって音楽、ロック聴いてるんだ?って言うとさ、YouTubeで気軽に、ってのも多いだろうなぁ。そこで良けりゃ買うが、それで満足しちゃったらそれで良いか、って具合。コレクションするという楽しみは結構失われつつあるのだろうか…、様々な変化の波に揉まれながらも今でも普通にロックを聴いているような輩がここには集まっているのだろうと思いたい。自分もそうだけど(笑)。

 P.F.Mの1972年の本国イタリアでのデビューアルバム「Storia Di Un Minuto」。イタリアなんだよなぁ、このバンド、って思うくらいには最初から洗練されている印象も強いし、実際に世界デビューした時もかなり洗練されていたし、なるほどプログレファンから受け入れられるはずだと思う歌心がある。叙情性にしてもドラマの作り方にしても音の盛り上げ方なんかも見事に英国風な影響はたっぷりと感じられるので、聞きやすいのかもしれない。その分イタリアン的な風味ってのは突然出て来るヘンな展開だったり、音色のチグハグさだったり繊細さから突如として展開される構成だったりと現れてくるのが妙に引っ掛かる。それが面白くてまだまだ若いP.F.Mな感じが聴けるとこがユニーク。

 それでも随分とレベルの高いアルバムが最初から出てきたもんだ。時代もあって思い切りプログレ感ある曲が多いのが好ましい。名作「Photos of Ghosts」に流用される曲もいくつか入っているからかなんとなく聞き慣れている感もあった。ただ、今となってはこの芋臭さというのか、田舎感がバンドの面白味だったのか、なんて思いもする。あのP.F.Mをイメージして聴いても外れないけど、ここまでだったんだ。ってのはちょっと思うんじゃないかな。




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フレ
Posted byフレ

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