Arti e Mestieri - Quinto Stato

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Arti e Mestieri - Quinto Stato (1979)
Quinto Stato

 歳を取るとヘンになるヤツが多いのか、年末だからそういうのをよく見かけるのか外食しててもヘンなジジイがいるし、アチコチで妙に常識はずれと言うかわがままそ言い放題なジジイに遭遇する。そりゃ色々あるんだろうけど、人に迷惑かけたり不快な思いをさせるのは人間よろしくないぜよと思うワケだ。色々な人間と人生があって画一的に何が正しいとかわからない時代にはなってるけどさ、自分的にはそう思うのだな。だからと言って自分が常に正しいワケでもないんだが、少なくともマシでいたいなとは思う。

 イタリアはトリノのバンドのArti e Mestieriってのはアルバム「Tilt」でイタリアン・ロック好きな方々にはそれなりに知られた存在であろうし、単なるユーロリスナーでもアルバムは聴いているようなバンドだが、そのArti e Mestieriって1979年に三枚目のアルバム「Quinto Stato」ってのをリリースしていたのは知らなかった。そこまで追求していなかったのと、この頃のイタリアン・ロックバンドってどれもこれも数枚リリースするかどうかって状況だったからそんな後にリリースしてたなんて思わなかったのが大きい。ともあれ、へぇ〜、ってなことで今回聴けたんでなるほどそりゃ面白いわ、なんてフムフム頷いてしまったアルバムでした。

 妙に音が…フュージョン?って思っているトコロに暑苦しくて巻き舌で図太い声のボーカルが入ってきて、何か妙なもん聴けてる…、何だろ?あぁ、フュージョンに歌が入ってるからだ…、しかもこんな暑苦しいのが入ってるから余計にヘンなんだ、ってことに気づいたアルバム。半分くらいは歌なしなのでフュージョンそのものになるが、それでも音はロック。ユニークなアルバムに仕上がってて、名盤と騒がれるようなアルバムじゃないけど、力強さとか迫力を感じる秀作だろうね。イタリアン・ロックによる変異は英国のロックと似たような進化はあるものの、やっぱり独特の文化目線による進化で面白い。問題なのはそこまで情報整理がしきれていないってトコロとまだ見ぬバンドが多いからよく分からんってのもある。

 それでも、このArti e Mestieriのテクニカルなプレイとアンマッチな歌声はヘンに聴く気を起こさせる組み合わせで、それは多分バックの演奏陣営のユニークさなんだろう。面白い方向に進化したんだなというアルバムで、ジャケットも、ねぇ…。


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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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Photofloyd(風呂井戸)  
男の気合いはロックです

ARTI E MESTIERIは、当時のイタリアでのプログレと称される中では、見事なジャズ・ロックを作り上げたのではないでしょうか?リアル・タイムな当時よりは今の方が彼らの目指したモノが解るような気がする私は未熟者でした。
 フレさん、今年もエネルギッシュなブログの展開、楽しませて頂きました。私はなんとなく歳とともにユーロのリリカルなピアノ・ジャズ系に傾いてますが、気合いが入ったときはやっぱりロックですね。そんなロックは今も求めています。来年も御活躍ください。それでは良いお年を。

2017/12/31 (Sun) 10:44 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>Photofloyd(風呂井戸)さん

お返事遅れてしまいましたが、年末そして年始にもご挨拶いただきありがとうございます。

そしてこのARTI E MESTIERIへのコメントもやはり過去通ったことのある人ならではのコメント、さすがです。自分も昔はよく分からなかったんですけど、今回はすんなり聴けたりしたんで、やっぱり慣れとか大人感ってあるよな、って思った次第です。

2018/01/02 (Tue) 08:45 | EDIT | REPLY |   

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