Procol Harum - 1974: BBC Live in Concert

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Procol Harum - 1974: BBC Live in Concert
1974: BBC Live in Concert

 60年代のBBCでは大抵20分くらいの枠でバンドが演奏する程度の番組しか無かったようだけど、70年代くらいになってくると特番的に一時間程度の枠でバンドのライブを流す「In Concert」って番組が出てきて、割と長尺なライブをそこで披露することも増えてきた。それが結果的にはアーティストやバンドにとっても自費で録音せずともBBCがライブを録音してくれてラジオで流してくれるおかげでライブ盤がひとつ出来上がったというワケだ。ただ、問題は自分のトコロに権利が存在しないからあれこれと手続きやら何やらをしないと簡単にリリース出来なかったらしい。今でもそうみたいだけど、BBCもそのヘンは商売にしているのか結構開放しているように見える。

 Procol Harumもその「In Concert」って番組に1974年に出演して纏まったライブを記録したのが「1974: BBC Live in Concert」。バンドとしては丁度アルバム「異国の鳥と果物」をリリースした頃でアルバムの宣伝も兼ねての出演だったのだろう。この新作「異国の鳥と果物」から結構な数の曲をライブで取り上げていて随分と他にはない演目でのライブが出来上がっている。その前の作品「Grand Hotel」もかなりの傑作だったこともあって、そこからも割と聴けるというのもなるほど感あるけど、初期のヒット曲なんてのは存在していないという潔さ。英国でのプロコル・ハルムの立ち位置がこの頃どんな感じだったのか分からないけど、それなりのベテランバンドだっただろうし、ヒットも放っているから知名度もあっただろう。落ち目ではなかっただろうからこの試みは結構成功したんじゃないだろうか。なんて余計なことを考えながら聴いてた。

 アルバムでは繊細な音を聞かせてくれているバンドでもあるけど、ライブになるともちろん結構なR&Rバンドだったんだ…って驚くのはいつものこと、特にこのヘンのバンドはそういう驚きの傾向が強い。それだけアルバムの完成度が高いという事になるのだが、ライブでやるってことはやっぱりバンドでやる、オーバーダビングなしでやる、ってことだから別物になるんだよなぁ…、プロコル・ハルムだってロックバンドらしい演奏になるんだもんなぁ…なんて妙なトコロで感心してしまったのだった。




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フレ
Posted byフレ

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おっさん  

プロコル・ハルムというとキーボードて感じだけど、
この時のミック・グラバム、前のデイヴ・ボール、
現在のジェフ・ホワイトホーンとギタリストも良いですね。

2017/12/23 (Sat) 08:49 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>おっさん

個性が生きにくいバンドだったんですかね、それぞれ器量あるんですがなかなか名前が売れてこないというか…

2017/12/24 (Sun) 10:40 | EDIT | REPLY |   

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