Yardbirds - Yardbirds 68

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Yardbirds - Yardbirds 68
Yardbirds 68

 年の瀬になってきたなぁ…、ちょこちょことクリスマスツリーなんかも見かけるし、もうそういう時期ですね。さほど気に留めているもんでもないけど、夜に見かけるクリスマスツリーってキレイだよなと思う。単なる電飾なんだけど、やっぱり寒い夜の中にキラキラと光ってて微笑ましくなってしまうもん。無宗教な日本だからこそそう無邪気にキレイだなとか言ってられるのだろうけど、その節操の無さもまた日本の良いトコロ。自分でああいうの飾り付けたことは多分無いと思うけど、子供の頃はやったことあるのかな、なんとなくの記憶しかないのでよく覚えてない。ただ、イベントなんかでデカいの見ると凄いなぁって思うし、入ロト考えて電飾つけるんだろうしある種の美学ではあるよね。

 Yardbirdsの発掘ソース、と言うべきか新アルバムと言うべきか、「Yardbirds 68」ってのがリリースされた。監修はジミー・ペイジなワケで、「Live Yardbirds」の焼き直しかと思ったらそれだけでなく当時の未発表楽曲群がたんまりと収録されているってことでかなり期待がデカかったのだが、これがまた見事に凄い。こんなの今までよく発掘されなかったもんだと驚くくらいの発掘音源ばかり。一枚目のディスクは「Live Yardbirds featuring Jimmy Page」のリマスター的音源で、グンと音が良くなっていて、当時回収した粗雑な音源とは大幅に異なる正に発掘オフィシャルライブ盤に相応しい出来栄えで、演奏力がやや乏しいがやりたいことが十分すぎるくらいに分かるライブが記録されていて久々に聴いたのもあるけど、興奮したね。明らかにジミー・ペイジと他のメンバーの差が出てしまっているのも分かるけど、貴重なZeppelin前の記録で、やってることはZeppelinだもん。

 そして期待の二枚目のディスクだが、もう初っ端から驚くばかりのギターリフと楽曲なんだけど、何よりもこんな音質できちんと残されていて、またリマスタリングされているから最新の音で1968年のヤードバーズの曲が聴けるというのが凄い。そして曲がZeppelinです、完全に。どれもこれもジミー・ペイジ節炸裂で、強烈に驚いたのは「Tangerine」のプリバージョンが既にこの頃に出来上がっていたという点だ。ギターソロも含めて楽曲はもうあのまま、何という才能の持ち主…。その前の「Spanish Blood」だってジミー・ペイジのアコースティック節バリバリで、Zeppelin作る時にアコースティックバンドにするか、って考えがあったのも頷ける。全体的にドラムの音なんかもモロにボンゾ風味の味付けにしてあって、ヤードバーズらしいというかZeppelinを狙っているかのような音作り。この辺、初期Zeppelinでもリハーサルとかでやってたんじゃないだろうか?そう考えるとゾクゾクしちゃう。おなじみの「Drinking Muddy Water」では珍しく普通な感じでスライド・ギターを弾いているジミー・ペイジが聴けるのもある種貴重だし、とにかく楽しみどころ満載のアルバム。

 「Live Yardbirds」も未発表トラックスもオフィシャルでリリースされるのはある意味で初めての事なので発掘音源の新作としても良いのだろう。ジャケットも妙にアーティスティックで格好良いし、ジミー・ペイジのセンス満載な気合の作品と言ったトコロだろうか。ここまでの興奮はZeppelinのデラックス盤が出た時依頼だろうか、たかがヤードバーズなんて侮ってはいけない。これはもうZeppelin以前のZeppelinに一番近いジミー・ペイジの才能が詰め込まれたアルバムだ。







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フレ
Posted byフレ

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