Accept - Breaker

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Accept - Breaker (1981)
Breaker

 今年の秋以降は結構自分を取り巻く環境を意図的に変えてったんで、割りとリフレッシュ気分でもあったりする。その前は多分10年くらい同じような環境を引きずっていた感もあるんで、色々とコストも変わってきてるし、ツールも進化してるし、それでも一時期のように劇的な進化でもないからなんとなく誤魔化して使ってたりしてね、今でもそんなに大幅な変化でもないけど、やっぱり汎用化しているから安定性が違うのが大きいか。自分の興味や趣味や生活スタイルの変化もあってやっぱり変化するし、年を取っていってもそういう変化への対応力や変化への挑戦ってのは持っていたいし、持ってないと生きるの大変だろうし、いっその事楽しむくらいの意識でいたいものだ。

 Acceptの1981年の3枚目の作品「Breaker」。アルバムジャケットのダサさが目に付くのは昔からだが、この妙なセンスもドイツなのかね、まだまだジャーマンメタルなんて言葉がない時代からジャーマン魂炸裂させてた今や大御所ともなったアクセプトの初々しい作品。この時期だとNWOBHMの影響もあるからか音がそれ系のギンギンのサウンドに仕上がってて如何にもメタル的なサウンドが特徴的、それにウド・シュナイダーの歌声もダミ声よりもハイトーン的なのもあるし、こんな声出してたんだって思うくらいだけど、若いだけか(笑)。最初は結構荒っぽい演奏だなという気もしたけど、その分疾走感はピカイチかもしれん。ヨーロッパのバンドって勢いで出てくるとこういう感じにラフでも平気でアルバム出してくるからね。それがアメリカで売れるときちんとしたサウンドプロダクションになってワールドワイドなレベルの作品に化けるというパターンが多い。アルバムの捉え方の違いですな。

 しかし、このアルバム、メタルって言われるけど70年代末期のハードロックの延長線にあるのは確かだ。先日のGeordieなんてこれに近いと言えば近いし、ここまで振り切ってたらもっと話題性はあっただろうから、その時代感覚の違いはあるが、ダミ声で歪んだギター、そこまで速いビートではないスタイルなんかを取れば十分に70年代のハードロックの進化系として捉えられる。ドイツだったからまた別の影響もあっただろうが、体系的にはそんな風にも取れる。アクセプトと70年代ハードロックというのはちょいと一緒にはされないと思うが。

 多分、この「Breaker」、その筋では名盤として捉えられているんじゃないだろうか。若気の至りもあるけど、真摯にメタルに取り組んでるもん。曲も音もスタイルもしっかり自分たち流ってのを出そうとしてこうなっている。決してキャッチーに馴染むことはなく、それでいてアンダーグラウンドなカラーではなく、今じゃジャーマンメタル風という呼ばれ方にはなるけど、叙情的な旋律も絡み合わせてパワフルに、そして多様性を持つ曲展開と味わい深いポイントをいくつも持っているアルバム。この後の快進撃を把握する上で重要な分岐点となったアルバムであろう。


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フレ
Posted byフレ

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