Muddy Waters - The London Muddy Waters Sessions

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Muddy Waters - The London Muddy Waters Sessions (1972)
ザ・ロンドン・マディ・ウォーターズ・セッションズ

先日からMacの調子がおかしいなぁってことで面倒だけど真面目にチューンナップしとかないとガタガタでダメだ…って思って意を決してバックアップしてクリーンインストールからアレコレしている。ところが思いの外時間がかかっていて音楽聴くどころじゃなくって、もちろんブログネタも仕入れてなくって時間が無さ過ぎる。それよりもTimeMchineでのバックアップが全部なんでもかんでも取れているんじゃないってことが致命的だった。貴重なコレクションの一部が消失していてそれもショック。この辺の手直しとか修復、ライブラリ探しとか色々あるし、そもそもMacの環境がまだ整ってない。それでもクリーンインストールのおかげで動きが軽くなったのは助かってはいるが。

 そのライブラリ漁りなんかでこんなのあったな…って目に付いたのがこの「The London Muddy Waters Sessions」。1971年のセッションで、例のハウリン・ウルフとクラプトン達との続きモノで二匹目のドジョウ狙いだったようだが、あんまり話題にもならずに地味にリリースされているだけという評価に落ち着いているのはこれまた不思議なものだ。自分的にもそういえば何度も聴いたこともなく、あったな、っていう感じでしかないんだから中身が話題ほど面白くなかったんだろう。メンツだけで言えばマディ・ウォーターズにロリー・ギャラガー、ミッチ・ミッチェルってだけで飛びつくのだが、スローブルースに御大が筆頭となってのスタイルともなればロックフィールドでの暴れっぷりは全く出せないミッチ・ミッチェルのドラミングなんぞは聴けるはずもなく、またロリー・ギャラガーにしても極々一部のシーンで弾きまくりが出てくるものの、基本的にはスローブルースのバッキングに徹していて、御大への気遣いとも言える程度にしか前に出て来ていない。そりゃ面白くないですな。オーソドックスなブルースチューンばかりがマディ・ウォーターズの歌声で繰り広げられているんだけどさ、それ自体はいつもの事だからゲスト陣営のロックエッセンスがどんだけ入るか?ってのがキモだったんだがなぁ…、そこまで気づいていなかったか。

 そんなことで可もなく不可もなく、至ってスタンダードにエレクトリック・ブルースを皆でプレイしていますというだけのライブアルバムに仕上がってしまった…ライブなのか?ライブみたいなもんか。もっと捻って考えて作ればこうはならなかったろうにもったいない。これはハウリン・ウルフとクラプトン達が参加した「ザ・ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ」でも同じことは言えるんだけどね、やっぱり御大への遠慮が出ちゃってて面白みに欠けた。その辺はブルームフィールドやバターフィールドが一緒にやった「Fathers & Sons」が一番化学反応を示していて頼もしい。自分的にはこの辺のセッションものでは「Fathers & Sons」が一番好きですな。


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フレ
Posted byフレ

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