Iron Maiden - The Book of Souls Live Chapter

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Iron Maiden - The Book of Souls Live Chapter
魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~ライヴ(通常盤)

 新作ラッシュに乗って色々と聴いてるけど、ホントに新しい音や新しいスタイル、イノベーション的なバンドに出会っているかと言うとそうでもない。やっぱり昔から知ってたり、ちょっと教えてもらったバンドばかりなので、衝撃的な刺激ってのは多くはない。もっともその中でもこりゃ面白いモンに出会った、ってのもあるので確率の話だけなのだろう。難しいのはスゲェってのがあって、それを何度も何度も聴くっていうアルバムにしていくと言うか、そうなっていくかどうか、ってトコで、凄くても何回も聴くモンじゃない、ってのも多くてね、そりゃ好みってのが絡むワケだ。音楽の嗜好ってのはホント色々な要素が絡み合うもんです。

 Iron Maidenのアルバム「The Book of Souls」に伴ったワールドツアーが行われていて、そこからの抜粋ライブアルバムが「The Book of Souls Live Chapter」としてリリースされた。どこかのライブの完全収録盤じゃなくってあちこちのライブ会場で録音したソースを厳選抜粋したライブアルバムなのでかなり手が込んでいる、ってか作る側としては結構大変なパターンではある。昔はそういうライブアルバムばかりだったけど、いつしかその公演丸ごと収録的な方がウケてって…ってか、作り手のコストの問題なのかな、そういうライブアルバムが増えてきている中でのこの各公演からのセレクトライブアルバムだ。音像整えたり一連の流れに違和感を無くしたりと結構作業量は多いだろうなぁ…、どこの公演を入れるなんてのももちろん悩みのタネだったろうし。それをわざわざ作り上げてきた所に意気込みを感じる。アイアン・メイデンのライブアルバムは幾つもリリースされているけど、久々のリリースなんだよね、実は。MAIDEN ENGLAND '88はあったけど、新作のライブツアーからのアルバムなんてのは久々なシロモノ。

 とは言っても結局昔の馴染みのある曲がまた聴けるというパターンになっていて、年齢を感じさせるのはしょうがないながら、今のメイデンを記録したライブアルバムで、過去作品と比較しちゃいかん。んでもライブそのものは凄い。ホントに世界各国でのライブから収録してあって、我が日本の両国国技館でのライブも入っている。やっぱリオとか南米のは凄いなぁと思うけどね。しかしこの音像、古臭いライブアルバム感あるなぁ…、音が整ってないと言うか、きれいな音じゃないんだよ。それが良いんだが、ライブ感溢れる音で聴けるから実体験している感は強い。安定の演奏に勢いもパワーもあるライブの臨場感、馴染みのある楽曲、今これを聴く必要があるかと言われるとそれはあまり必要ないんだろうけど、今のアイアン・メイデンを味わうには良いライブアルバム。どうせ他に聴くものも多くないんだから良いじゃないか、ってとこですかね。それにしても観客の歓声が凄い…。


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フレ
Posted byフレ

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