Gizmodrome - Gizmodrome

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Gizmodrome - Gizmodrome (2017)
ギズモドローム『ギズモドローム』

 来日公演が発表されてから話題になったので自分もそんな情報の中で知ったプロジェクトがこのGizmodromeというものだ。メンツが面白くて、ポリスのドラマー、スチュワート・コープランド、ギターはエイドリアン・ブリュー、ベースは何とLevel 42のマーク・キング、そこに一時期PFMで活躍していた鍵盤奏者のヴィットリ・コスマという人物が参加していると言う。元々ヴィットリ・コスマとスチュワート・コープランドのユニットから始まっているって話なので、単純にスチュワート・コープランドのソロアルバム的な試みの発展系なんだろうなぁ。出来上がってきた音を眺めていたらそういうメンツが周囲に上がってきて誘ってみて良い感触だったとか、そんなお話なんだろう、と勝手に想像。

 Gizmodromeの「Gizmodrome」。メンツの来歴からして、どう見ても軽くてポップでキャッチー、あ流れるようなサウンドが中心だろうなぁ…、でもマーク・キングが気になる…、くらいだったんで音を聴いてみて妙に納得した。エイドリアン・ブリューの天才的な変幻自在なギタープレイはホント、こういう流動体の中では実に合間を縫ってプレイされていくという器用さ。それでいてクリムゾンなんだもんなぁ…、不思議な人だ。そして期待のマーク・キングのベース、素晴らしい。Level42のあのスラップはほとんどないけど、それでもこんだけの存在感は見事。スチュワート・コープランドのドラムの音があんだけ軽いからか、マーク・キングのベースの音が実にマッチしてて抜けて出て来る質感が素晴らしい。そこにブリューの変態的なファンキーなギタープレイ…、どんだけハイレベルなサウンドなんだ、こりゃ。

 多分誰も聴いたことのない快活で軽快でご機嫌でテクニカルで楽しめてスカッとする素晴らしい音楽が詰め込まれているので、メンツに騙された人も興味本位で聴いた人も、好奇心旺盛な方も多分脱帽するサウンドです。凄いわ、驚くばかり。しかもこれイタリアで録られてるらしいからか余計にその明るさの抜けが見事で何度となく繰り返して流したくなるアルバムに仕上がってる。この分だとライブも相当楽しそうだ。




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フレ
Posted byフレ

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