Attick Demons - Let's Raise Hell

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Attick Demons - Let's Raise Hell (2017)
Let's Raise Hell

 ガツンとしたのが好きだ、これはもう昔から変わらないし、今に至るまでそんなのばっかり好きだとか言っててどうすんだ?大人になったらジャズ聴いて髭生やしてコーヒー飲んでるもんだろ、とも思ってた。しかし、未だにそんな傾向は微塵もなく、コーヒーは飲むけど、相変わらずのガツンを楽しんでいるという人生。ロックする連中は減った気がするがロックな連中は多数いるし、仲間もたくさんいる。んでもって教えてくれる人達もいれば、本人にその気なくても呟いてるのを気にしてチェックするという覗き見的な情報収集もあって、それなりには聞き耳立てている。そんな中、こんなバンドあるんだ〜、って驚いたのがこれ。

 ポルトガル出身のAttick Demonsの二枚目のアルバム「Let's Raise Hell」。いやはや、ボーカルが完璧にブルース・ディッキンソンだからバックの音の出来映え云々に辿り着く前にどうしてもボーカルに耳が向いてしまってまっとうな聴き方が出来ないという珍しいパターン。それでも数回聴いていると、なるほど、ボーカルの迫力だけにとどまらず割と多彩なサウンドにチャレンジはしているのかな、という気はするけど地力がどこまであるかはまだまだ分からない。バンドそのもののコンセプトがしっかりしてこないと寿命短く終わっちゃいそうだけど、ここから彼らなりの作風を作っていけるかどうかがキモだ。少なくともこのアルバムではそういうのを無視して単純にメタルを楽しむという面で成功しているし、迫力の歌声も生き生きしてて素晴らしい。

 ポルトガルだからひたすら熱いプレイとパッションはそのまま信条だろうし、表現するのにこういうメイデン風サウンドはぴったりだろう。メイデンだって南米じゃとんでもないライブを多数繰り広げているんだから、その信者たちからこういうのが出てきたって何ら不思議はない。そしてメイデンよりも全然若いからこそのパワーとエネルギーを炸裂させてくれてて、メイデンを彷彿とさせてくれるのも良い。更に近年のパワーメタル的なスタイルを中心としたバンドの音、メロディアスに進むかゴリゴリ行くのか…、どっちにしてもこの勢いをそのまま維持してガンガンやってほしい期待のバンドです。


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フレ
Posted byフレ

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