子供ばんど - We Love 子供ばんど



英国でパンクロックが勃発した1976年、日本でも若干遅れながらも同じシーンがアンダーグラウンドで生まれていた。もちろん英国のそれに触発されたものも多かったが、70年代後半は正にアンダーグラウンドシーンが盛り上がっていた時期だ。しかし、その中でも英国の流れを一切無視するようにバリバリのアメリカンロックでライブハウスを盛り上げていたのが今や落ちぶれた…とは云わないが、うじきつよし率いる子供ばんどだ。
メジャーになるきっかけはヤマハのイーストウェストと呼ばれるイベントだったが、その前からパワフルさが売りでしっかりとファンを増やしていた。ある意味ではどこか退廃的になっていた日本というシーンを全く別のところから盛り上げていたのではないかという時代性も手伝っているとは思うが(笑)。
で、気を満たしてメジャーに躍り出たのが1980年。アルバム「WE LOVE 子供ばんど」だったわけ。これがまた、目一杯ロックンロールしているこのアルバムは子供ばんど史上最高傑作のひとつであることは間違いない。ライブで本領発揮するシーンもラストの「踊ろじゃないか」で凄く盛り上げている。ザ・フーに影響された今では日本語版の「サマータイム・ブルース」っつうのは彼等を於いて右に出るモノはない。それくらい直接的且つロックンロール的にカバーしていたものだ。あとさ、A面ラストの「ロックンロール・トゥナイト」はホントに最高のロックンロールだと思うし、ギター的にも結構面白いんだよね。これがロックンロールだ~って思うくらいのパワーと全ての要素を詰め込んでる曲だし彼等もこの曲には自信を持っていると思う。
他のアルバム、例えばさ、「ダイナマイト・ライブ」なんかでは正に本領発揮なんだけど、LPでは45分で勿体ないなぁ、って感じだけどカセットテープ盤だと90分のライブ盤で、これがまた凄い。CDで出てないのが残念だけど、ロックンロールって楽しいな、と感じる一枚。他にも根、色々あるけどさ、やっぱ初期のは面白いな。気合いを感じたのは「ROCK&ROLL WILL NEVER DIE!!」の自費出版。う~ん、このアルバムも良いなぁ…。
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