Arch Enemy - Will to Power

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Arch Enemy - Will to Power (2017)
Will to Power

 格安ケータイへの移行がもう結構なシェアで普通になりつつあるみたいで、自分的にもそうなんだけど、キャリアはうんざりなので、さっさと移行するワケだが、その時になって初めて知ったという自分のナントカポイントとかプリペイドカードへの残額とか、そもそも何がなんだか分からない状態での契約やサービスだったからそこそこのカネを全部捨て去ってしまった。解約するわ、って言った後にアレコレありますが…って話だからさ、別に今更じゃ止めとくわって話でもないからそのまま無駄に解約。汚ねぇよなぁ…しょうがないけどさ。何でキャリアのために消費者が調べて学習しないといかんのだ、ってのもあるしさ。競争社会を残るために複雑怪奇なサービスを作り上げて結果的に消費者を混乱させるというのはどうなんだ?だから格安ケータイへどんどんと流出していくんだろう。サービスも良いしね。ああいうビジネスは天狗になってしまう所あるから、こういう違う世界への競争へ持ち込むってのはとても良いと思う今日この頃。最近は身近な所をいくつかアップデートしているので、また新たな気分で色々と楽しんでいけづだろうよ。

 さて、Arch Enemyだ。このバンドをまともに聴けるようになるのに相当時間かかったし、アルバムを聴き続けるってのも結構な時間がかかった。更に初期ボーカルは割とまだ理解出来たモンだが、アンジェラ時代ってのが一番辛くてさ、ここを乗り切れなかったんだよねぇ。それでも楽曲の複雑かつユニークな構築美とメロディアスなギタープレイとヨーロッパ的なエッセンスと品格…、あれで品があるってのはヘンな話だけど、実際品格を保ったバンドなんだから面白い。その辺りを何度もぶち当たりながら聴いてたワケよ。何でそこまでして聴かなきゃならんのだ、って思うけど、どっか引っ掛かるし何か良いってのもあったし耳に入ってくるギタープレイの美しさがきっと擽るんだろうね。初期の絶望感も凄かったけど。そして2017年、ボーカルがアリッサになってから2枚目の作品として「Will to Power」がリリースされたんでこれもまたちょいと時間掛けながら聴いてた。初っ端から攻撃的且つ美しき旋律のギターメロの炸裂するSE的インストで、既に耳奪われてるという始末。アルバム全体としてはどことなくプレイ自体が初期に戻っていったような作風を感じる。ギターソロのメロディなんかはモロに踏襲している気がするしね。おなじみの楽曲作りという部分はあるけど、それでもそもそも複雑怪奇なメロデスというコンセプトだったからそれがかなり生きている。凄いよなぁ…この完成度の高さ。以前よりも丸くなった音と評されている部分もあるみたいだけど、自分的にはこれくらいが良いや。

 そして一番驚いたのはこれまでのArch Enemyの歴史の中でクリーンボイスでの楽曲があっただろうか?今作の中でアリッサがデス・クリーンの両方を使った悲壮感溢れるバラードが収録されてるんだけど、冒頭からクリーンなワケよ。盛り上がる部分はデスだったりするんで「らしさ」がなくなったワケじゃないけど、かなり新鮮に響くよね、これは。Arch Enemyです、って言っても分からないし、アルバムに入ってるから良いけど、単体で流れてたら妙な気分になるかも。かと言ってArch Enemyらしさはきっちりとあるから浮いてはいない。こういう試みがあっても良いんだろう。何だかんだともう20年以上のベテランバンドだし、いつまでも色々と引き摺ってられないだろうし。結果的に聴いてみれば今回の「Will to Power」も相当にArch Enemyらしい作品に仕上がっているベテランバンドのアルバムだ。そこらのメタルバンドだと自分もほとんど聴かないんだが、これは何故か普通に聴いていられるという不思議。作品の出来映えが良いのかバンドに不思議な魅力があるのか…、かっこ良いわ。




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フレ
Posted byフレ

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