カルメン・マキ&OZ - ファースト



カルメン・マキさんのウェブサイトをちょくちょく覗く。ライブ情報を確認して見れる日時で見たいなぁという思いが強いのだが、未だにその機会に巡り会えていない。今彼女は色々なプロジェクトで歌っているようで、アコースティックモノだったりゲストものだったりと多様な活動をしている。まだまだ全国行脚も行っているようだし、なかなかタイミングが合わないのだ。しかし近いうちに見に行きたいなぁと思っている。一番観たいし聴きたいのはもちろんカルメン・マキ&オズの頃の歌だ。特にあんなハードロック調でなくても良いが、やっぱり聴いてみたいな。
そんなことで、70年代ロック…と云うかこの人の場合は60年代末期のフォークからロックに転向して全てを捨て去り、と云うか本能のままに歌ったらそれがロックと呼ばれるジャンルだったという言い方になるのかな。アルバム聴いてるだけでその声量の凄さとか感じてくるし、繊細な心と云うのも歌詞からよく伝わってくる。で、今でもそのままのクセが付いているのか、先ほどのマキさんのウェブサイトを観るとメッセージのとこがあってさ、直筆で色々と書いてある。そのメッセージってのがやっぱ重くてねぇ、さすがロックな姉御の書くセリフだ~って思う。多分本人は普通に書いているだけで、自然体だろうけど(笑)。いや、全てじゃないけどさ、良い文章多いんだ、ほんと。
そんなマキさんとの出会いはやっぱりファーストアルバム「カルメン・マキ&OZ」。ジャケットの裏腹さとは異なった「六月の雨」から始まる大掛かりな、っつうのか英国ハードロック的なとも云える展開を持った曲で、やっぱり70年代初頭からシーンに出てき始めた日本のロックの叫びの中でも最も激しくインパクトのあるバンドサウンドとシャウトする歌にノックアウトされるよね。最初っから8分の曲なんだからさ(笑)。続く「朝の風景」は激しい起伏と優しいメロディーが交錯する名曲だね。A面ラストの「Image Song」はある意味この頃のマキオズを代表するような曲調のひとつで、これも10分オーバーの作品。それでいて決してプログレには聞こえない、美しいメロディーとマキさんの心の籠もった歌がしっかりと伝わるパートに導かれて聴かせてくれる作品。最初と最後の繋がりがループしていて心地良いね。B面に入ると「午後のスケッチ」っつうストラトらしいハードロックなリフが引っ張っていく曲でね、いや、なんか時代を感じさせる「連れ込み宿屋の…」とかいいなぁ(笑)。この時代で面白いのはさ、単なるサビみたいなところで言葉を羅列することっってなくて、しっかりとメロディを持ってさびのラインを組み立てているってトコがさ、やっぱ売れ線でもないし、かと云って垂れ流しでもなくってポリシー感じるんだよ。うん、で、2分半の小曲「きのう酒場で見た女」みたいな可愛らしいのもいいなぁ、と。次ぎに続くマキオズ最大の傑作「私は風」の序章曲としては大いに喜ばれるべきラグタイムソング♪ 最後は、「

これをね、生で聴いてみたいんだよな。だからやりそうな時にライブに行きたいな、と。多分、もの凄い感動を記憶に溜めていけるんじゃないかと。70年代だけでなく今でも通じる、決して風化しないマキオズのロックはやっぱ凄い。




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