The Butterfield Blues Band - Live

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The Butterfield Blues Band - Live
ライヴ

 純粋な黒人ブルースってのはやっぱりずっと聴いてると疲れるのと、ホワイトブルース=ブルースロック系だとそりゃもう聴きやすくてカッコ良いってのがロック好きなガキの本音で、カッコつけて黒人ブルースってのはさ、なんて言ってても本当にそれを好きで好きでってんじゃないもん。やっぱりホワイトブルースが良いんです、うん。んで、ブルースロックをやっている初期の方々達はもちろん黒人ブルースを聴いてこうなりたい、こういうの演りたいって思って演ってたワケで、その思い入れぶりは英国よりも本場アメリカの方が強かったようだ。それとナマで目の前でブルースシーンを見ていたってのも大きかったんだろうね。

 The Butterfield Blues Bandの「Live」はちょっと時代感覚的に驚く部分もあるんだけど、1970年のライブをパッケージしたライブ盤なんだな。マイク・ブルームフィールドが抜けたのが1968年頃、そのちょっと後のライブアルバムだったのか、これ。もっと後の方のライブかと思ってた。じゃ、何か、ブルームフィールドが「Super Sessions」でギターヒーローやってた時の翌年にこういうライブだったってことか。なかなかこの辺の方々は上手くいかない人生だったんだなぁ…、改めてブルースメンって感じか。ブルームフィールドがいなくなって、ビショップもいなくなってからはホーンセクションとブルースハープを中心としたブルースバンドになっていき、もっとジャズに近寄っていった作品も多くて、当時のロック熱からしたらブラスロックの部類に入っていくんじゃないか、ってくらいのものだ。それでもデヴィッド・サンボーンが在籍していたことは知られているんだろうけど、やっぱりこのライブアルバムを聴いていてもロック熱的には物足りない。物足りないのは熱気じゃなくってギター熱、というかギターヒーローが花形だったバンドなのにココではギターが地味なサイドメンになっているから気持ち的にダメな部分が多いってことだ。 

 ところがそうではなくってハープ&ブラスロックバンドのバターフィールドバンドのライブ盤として聴くと、熱気ムンムンでライブならではの迫力も十二分に感じるし、そもそも演奏はしっかりしてるし、ハープは独特の節回しもあるから単なるブラスロックとは異なる個性も出ているワケで、微妙なポジションながらも新たなプレイスタイルを実践したバンドのライブとも言えるものだ。その意味では決して他のロックバンドに劣ることなく、またスタジオ盤に比べたらやっぱりライブの面白さが出ているし、ライブアルバムのプロデューサーってどこまで意味あるのかわからんが、トッド・ラングレンだったりするという不思議。ライブアルバムってやっぱり熱気ムンムンで良いな。


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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
地味だけど 悪くはない

8月末に 金欠になって、ジャズロック、ブラス入りを中心に 中古屋に売りました。これも あまり聴かないから 手放してもいいかな?と 処分候補でしたが、もう1回聴いたら まあ悪くはないなと 置いとくことになりました。全盛期からすると マイナーメンバーの 地味な作品なのですが、後のベターデイズよりは 好きですね。

2017/09/28 (Thu) 21:49 | EDIT | REPLY |   

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