The Damned - Live Shepperton 1980

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The Damned - Live Shepperton 1980
ライヴ・シェパートン1980 【オリジナル日本盤LP再現紙ジャケット仕様/K2HDマスタリング+HQCD/完全生産限定】

 キャリアの中でベースからギターへの転身とかドラムからボーカルとかギターとか色々と転身して続けていく器用な人が何人もいる。そもそもどんな楽器もある程度出来てるという基本的な才能だったり、音楽表現者として備わった能力があるからこそそれでも通じるのだろうけど、なかなか出来ることじゃない気がする。マルチプレイヤーって人もいるが、どっちかっつうと演奏家という側面が強くてプレイヤーとしての探求みたいなのは深くないというか、最低限の演奏なんだろうな。もちろん天才肌なんだろうけど。

 The Damnedの1980年のシェパートンでのライブアルバム「Live Shepperton 1980」。バンド的には一旦解散してて、その後再結成という事でメンツを揃え直したけど、ベースがアルジー・ワールドになってる、ってことはギターはキャプテン・センシブルになったってことで、この人もともとバンドの中でベース弾いてたんだよね。もちろん元がギタリストだったのは演奏聴いてりゃ分かることで、なるほどこれで思い切り出来るハズだ、ってな感触はマジマジと感じるトコロ。んでパンクという枠組みからちょいと外れていったアルバム「マシンガン・エチケット」をリリースした後のライブを収録したアルバムなので、ダムドもどうなんだろうなぁ…なんて思ってたけど、とんでもないライブアルバムです。この後ゴシック路線に入るんで、おとなしめなのかと思いきや、パンクどころかNWOBHMの一環なんじゃないかっつうくらいのスピードとパワーで怒涛の如く攻め立ててくるライブ。有名な作品なんかもそのままパワーアップしてプレイされているので、物凄い事になってる。ハードコアパンクへの布石とも言えるのかな、元々演奏力の高いバンドだったからこういう音を出しても演奏的には上手く出来るからなんだけど、「Neat Neat Neat」の後のラットのドラムソロなんて、パンクバンドのそれじゃないからさ、ジミー・ペイジに認められただけの事はあるプレイもナイス。

 ビートルズの「Help!」なんて何だこりゃ?ってなくらいになってるしね、ネタ的に面白いからやってたんだろうけど、今じゃそれよりもオリジナルのダムドの曲のパワーアップさの方が頼もしい。そして「Smash It Up」や「Plan9 Channel7」あたりの後のゴシック調の楽曲のライブプレイもここではもう圧巻のパンクスタイルでの演奏だし、とにかく勢いありまくりのライブで多くのパンクバンドが独自路線を歩んでいった中で、この時期だけを切り取れば確実にThe DamnedというバンドはNWOBHMに接近していたとも言えるだろうか。だからこそのアルジー・ワードのTankというバンドが出来上がったのだな、と納得。









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フレ
Posted byフレ

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