Frankie Miller - Full House

0 Comments
Frankie Miller - Full House (1977)
Full House

 英国ブリティッシュブルースロックの最高峰とも言えるFree、その要ともなっていたのがAndy FraserとPaul Rodgersってのは言わずもがなだが、アンディ・フレイザーって人は何とも気まぐれな人だったのか、Free以降ではさほど大きな活動がなくってソロアルバムいくつか…くらいの表舞台、ところが割と裏方で活躍してたりしてその才能はたっぷりと発揮されていたってのは割と知られていない。先日のAOR作品なんかもそうだけど、感性豊かな人だったからこだわりってのも多くなく進化変化していく方が面白かったんだろうね。そんなアンディ・フレイザーのFree時代を彷彿とさせる楽曲が聴ける作品がコイツだ。

 Frankie Millerの1977年4枚目の作品「Full House」。もうね、初っ端聴いてくれよ、これ。正にアンディ・フレイザー作曲の「A Fool In Love」ですよ。しかも歌がFrankie Millerだからさ…って知らない人のために書いておくと、まんまポール・ロジャースです。ロッド・スチュワートよりもポール・ロジャース。んで、アンディ・フレイザーばりのあのタメの効いたベースラインで弾かれているんだからそのまんまフリー。そこにホーンセクションが入っているから何とも不思議…、このアレンジのセンスはもうひとつの名作カバー曲の「Jealous Guy」にも引き継がれていて、何とも素晴らしい仕上がりを見せている。1977年ともなればフランキー・ミラーもたっぷりと脂の乗った時期でその歌声の素晴らしさも誰が聴いても感動的なモノだ。ホント、こんだけ歌えれば気持ち良いだろうよ…ってなくらいな歌声。

 そうそう、しっかりとフリー人脈では鍵盤でラビットが参加している…、この人も基本的にホンキートンクな人だから不思議はないが、その他も割と人脈あった様子でクリス・スペディングやゲイリー・ブルッカーなんてのも参加しているんだから面白い。プロデュースはクリス・トーマスという結構な布陣での作品、もうちょっと人気があっても良い人なんだけど、そこまでは知名度ない…よな、多分。自分的にはロック本の紹介が悪くて、スワンプな人という印象だったから聴くのは遅かった。んでも聴いてしまえばコイツはスゲェ…ってなったけど。まだまだこういうのをじっくりと聴いて楽しむってのあるからね、貯め込んでおかないと(笑)。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply