Vinegar Joe - Vinegar Joe

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Vinegar Joe - Vinegar Joe (1972)
Vinegar Joe

 今はどう思う人が多いのか分からないけど、ブルースギタリストって言うと不幸な人というイメージが付きまとっているらしい、と話しててなるほどなと笑えたのだけど、そう言われてみるとそういうギタリストってのは割と好きかも。もっとも白人のロック系のブルースギタリストに限る話なので、そんなに数多くないというのはあるけどね。ここのトコロちょいと土臭い方面にも向いていたところに、こういうバンドってあまり聴いてなかったな、ってことで登場です。

 Vinegar Joeってロバート・パーマーが歌ってたってことで知られているバンドの1972年の最初のアルバム「Vinegar Joe」。もっとも狙いはロバート・パーマーじゃなくってエルキー・ブルックスになるんだけどね、このお姉ちゃんの歌声はもうロバート・パーマーなんてどこ吹く風、そもそもツインボーカル体制なんて要らなかったんじゃね?って思うけどさ、それはそれで狙いがあったのだろう。初っ端からなんとも硬いトーンのベースで始まり、如何にもスワンプと言った曲が始まり、ロバート・パーマーってこんなに艶かしく歌ってたのか、ってくらいにイメージと異なる歌が出て来る。ライブ映像見ててもやっぱグラム的な動きがしたかったんかなぁ…と思うようなスタイル。さほど何か強烈に残るモノは見当たらないんだが、やっぱりエルキー・ブルックスの歌声に尽きる。

 それに加えてのカントリーとスワンプな楽曲郡、割と心地良いなぁ…、あんまり馴染みのないサウンド…ってもストーンズでおなじみの類の音だから違和感はないけどね、あのヘンの曲をジャニスが歌っているというイメージを持ってもらえればそれがVineger Joeってバンドだ。結構クセになるバンドと歌声で、ギター聴いてても個性的なヒーローってんじゃないけど、やっぱり良い感じのスタイルで好ましい。レスポールゴールドトップとかなかなかこの時期いないし、しかもハムバッカー付いてるからオールドだろうし、ちょいと気になる存在。新たなブルーススタイルに取り組んでいたのかもしれない。この頃のロック好きなら聴いてみて損しないバンドです。







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フレ
Posted byフレ

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