Hustler - Play Loud

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Hustler - Play Loud (1974)
Play Loud

 プロデューサーによってバンドサウンドが変わる、それでいてプロデューサーは自身のアイデンティティを保ったまま様々なバンドをプロデュースしていく、それってとっても難しい事じゃね?みたいに思えるし、音を聴いてプロデュースしたのあの人、みたいに分かるのって多くはないだろうし。著名な人達のでもそれはわかりにくい。そりゃ元々がバンドの音ありきで、そいつをいじくり倒していくんだから限界あるもんな。それでも個性的な音のまとめ方とかあって、有名なプロデューサーってのが出て来るんだから凄いよな。

 ロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースのHustlerという英国のバンドの1975年リリースのセカンド・アルバム「Play Loud」。クイーンの繊細な音作りとは異なり大雑把なバドカンタイプのハードロック・ブギバンドの作品なので、どこにその力量が発揮されていくのか…みたいなのはあるけどね、英国はホント色々ある。深い。軽快で心地良い聞き慣れた感のある70sならではのシンプルなロックが鳴ってくるけど、聴いているウチにどうにも何かに似てるよな…とふと思い当たる。そっか、ポール・ロジャースの声とリンクしちゃうのか、と。バドカンのもうちょっとハード版と言った曲調が並ぶ快作で、何ら悪いところもなく軽快に楽しませてくれるのだが、どうしたってそれ以上にはならないという哀しきアルバム。このセカンドでバンドは活動終了になったみたいだけど、ロイ・トーマス・ベイカーを引っ張り出せたんだから大したもんだろう。

 1974年だからまだロイ・トーマス・ベイカーもQueenで一旗上げる前、割とこの人ブルースロック系とかドロ臭いのもやってるんだよね。Queenと関わったあたりからは商業路線系へも着手していってAORなんていう正に打ってつけの世界に入っていくんだけど、そういう意味で昔から一度はやってみたいプロデューサー別のアルバムの聴き直しってのも考えなきゃ。そんなにメジャーなプロデューサーってのも多くないし、この辺ってエンジニアとも絡めると結構な共通項での楽しみ方ができそうなんだよな。

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フレ
Posted byフレ

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