Ian Gillan Band - Clear Air Turbulence

0 Comments
Ian Gillan Band - Clear Air Turbulence (1977)
鋼鉄のロック魂(紙ジャケット仕様)

 英国B級的バンドのメンツももちろんミュージシャンなのでそういった前歴を経験しながらしっかりとメジャーシーンにも名前が出て来る仕事もしている。そういつトコロでそんな名前を見かけるのは結構面白くて嬉しくなってくるモノだ。別に仕事だからアレだけどさ、ああいうアルバム出してた人が認められてそんなトコロで才能発揮出来てるんなら良かったな、とかそれなら面白いセンスが聴けるかも、とかね。

 Quatermassは伝説のトリオハードロックバンドでしかも鍵盤中心でいながら、の様式美的ハードロックバンドで、アルバム一枚リリースしての解散だったけど今でも根強い人気のあるバンドだ。そのメンツのウチの二人がイアン・ギランのバンドに参加している。バンドの中心人物でベースを弾いているジョン・グスタフソン、それにドラマーのミック・アンダーウッド。前者はイアン・ギラン・バンドで、後者はギランで。今回はIan Gillan Bandの1977年リリースのセカンド・アルバム「Clear Air Turbulence」ってことで、ベースはジョン・グスタフソン、いやはや初っ端からもう何じゃこりゃ?感満載のファンキーなハードロックが展開されるんだけど、そんなベースラインをいきなり弾いてくるか、っつうくらいの面白い作品で単純にハードロックをやって金切り声で叫ぶばかりかと思いきや、随分とけったいなサウンドを出してきたイアン・ギラン、なかなかに驚くべし才能を聴かせてくれている。

 ハードロックばかり聴いていたリスナーに対してのこのアプローチはかなり驚かせたことになるのか、好みじゃねぇ、って一言で切り捨てられたかってトコロだろうけど、随分と音楽的には高尚な世界に駒を進めていった感じで、その中心はジョン・グスタフソンとも言える。うん、こういうセンスの人、結構アチコチでいるんだよね。嬉しい限り。それをコントロールしていったイアン・ギランももちろんチャレンジャーだし、ユニークなスタイルのバンドに仕上がってて、実力派集団の醍醐味が味わえるあたりは頼もしい。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply