Stevie Salas - The Soulblasters Of The Universe

2 Comments
Stevie Salas - The Soulblasters Of The Universe (2004)
ザ・ソウルブラスターズ・オブ・ザ・ユニヴァース

 これは面白い!と思ったサウンドでも当然商売が絡んでいるから才能がそのまま商業ベースに乗るとも限らず、なかなか上手くその才能が伝わり切らない事も多い。もちろん破片すら出てこない人もいるだろうし、見事に才能を商業ベースでも開花させたという人もいる。その意味で昔はそこまで考えなくてもアーティストの才能があればそのままシーンで目立っていったと云うのはあっただろう。商業ベースになった音楽産業の中ではそうも簡単に進まなくなっているのが70年代以降、勿体無いなぁってのもあるし、それは実際どれだけのものだったのか、ってのはわかんない。

 Stevie Salasの2004年リリースの復帰作とも言われた傑作「The Soulblasters Of The Universe 」。もともとネイティブ・アメリカンな人で、P-Funk系に拾われた関係上、エッセンスとしてはFunkノリがある。そこに元々ジミヘン好きってのもあってのロックテイスト満載なスタイルで、デビュー時は見事にロックとファンクを合わせたギタリスト兼歌手というスタイルで今でも唯一無二なスタイルを持っていたと思う。それでもその後すぐにマネージメントと揉め事が起きてほぼ潰されかかったというのだけは何となく知ってた。以降どうにもパッとしないアルバムが続いてて、勿体無い感あったなぁ。んでも、このアルバムはジャケット最悪だけど中身はかなり面白く仕上がってて、それはベースにブーチー参加ってのが大きいだろう。ファンクとロックギターの融合が復活してて、勢い良くやってるから何か安心した。こういうの聴きたかったんだよ、っても遅かったけど。

 そもそもP-Funkが持ってるノリにロックが持ってる音楽性、さらにはサラスが持ってるギタースタイルが入ってきてるからカッコ良い。時代を感じさせちゃうサウンドもあるけど、それでもやっぱり今でも聴けない音だよ。歌がもっとしっかりしてれば…って欲もあるが、良いんだよ、これくらいが。なかなかこういう佳作に出会えないが、マズマズの安心作。自分が何となく目をかけてた人が好ましい音楽を奏でてくれるのは嬉しいね。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
zitada  

黒っぽいロックがグランジ勃発前後にあったのをなんとなく覚えてます
2枚目か3枚目のアルバムだったかの一曲目がディスクユニオンでかかって聴き惚れて即買い
丁度ファンクメタルなんかが出てきたりレニー・クラヴィッツ、フィッシュボーンやリビング・カラーなんかが元気でその中の1つとして聴いてました

2017/08/03 (Thu) 22:24 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zitadaさん

この人が一番ギタリストな感じで、気に入ってました、うん。

2017/08/06 (Sun) 19:02 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply