Eddie Hazel - Game Dames & Guitar Thangs

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Eddie Hazel - Game Dames & Guitar Thangs (1977)
Game Dames & Guitar Thangs

 やっぱり夏は熱いワケで、好んで外に出るよりはエアコンに当たりながら一日を過ごすなんて方を選んでしまうもので、そうすると自然に趣味を邁進する時間が増える。すなわち音楽を聴いたりする時間も増えてくるというような気がしてる。実際そうかどうかは分かんないし、どっちかっつうと減ってるのかもしれないけど、篭ってる時間が多くなるのが夏、とも言えるのではないかと。その分集中力に欠けるかもしれん。

 Eddie Hazelの1977年最初のソロアルバム「Game Dames & Guitar Thangs」。思えばエディ・ヘイゼルってヤツなんだ…、面白いギター弾くなぁ…ってのはFunkadelicのライブ盤「Live: Meadowbrook, Rochester, Michigan 12th September 1971」でマザマザと実感してて、更にその面白さを実感したのがRuth Copelandのアルバム「I Am What I Am」のギター。ブルースベースでもないし、もちろんファンクな感触でのソロでもなく、スペイシーではあるけど、果たして一体どういうスケールと言うか感性で弾いているのかよくわからないスタイル。テクニック面はもちろん申し分ないけど、どこからこういうフレージングになるんだ?とかトーンや音の使い方がやっぱヘンなんだよね。よくジミヘン的とも言われるけど、その宇宙的発想によるギタープレイは確かにジミヘン的。どフレーズはそういう意味ではまるで異なるからアプローチが似ているという事か。

 それにしてもエディ・ヘイゼルのソロプレイを存分に楽しめる作品ってのはその実多くもなくって、参加してるけどそこまで弾いてないってのが多いからこのソロアルバム「Game Dames & Guitar Thangs」は期待満点で聴いたもんね。そしたら冒頭から切ないながらにあのペラペラな音とトーンでギターが流れてきて、こりゃ良いわ…って。冒頭はママス&パパスのカバーらしいがそもそも知らないからいいや、エディ・ヘイゼル節になってるしギターたっぷり聴けるから美味しい。知ってる曲ったらビートルズの「I Want You」のカバーやってるくらいか。それも何故かこんなにドロドロサイケな雰囲気でギターをたっぷりと味わえるのはいいし、淡々と延々と味わい深いギターソロが繰り広げられてて、素晴らしく宇宙に連れて行かれる感が高まってくる名演。なかなかこういうの聴けないよ。もっともっとエディ・ヘイゼルというギタリストの存在を知ってもらいたいよね。とても説明しきれる範疇にはいないギタリストなんだけど、天才的な本能でギター弾いてるの分かるもん。古いロック好きな人、ジャケットの偏見とかファンクの偏見とかなしにこの人のギター試してみるちょっと価値観変わるかも。



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フレ
Posted byフレ

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