Nathan East - Reverence

0 Comments
Nathan East - Reverence (2017)
Reverence

 大人のサウンドってのが昔からある。どこかのバンドの人がソロアルバムなんてのを出すと大抵それは大人のサウンドをしたアルバムに仕上がってて面白味に欠けるものが多かった、という誤った認識をしている自分(笑)。何でだろうね、バンドが持つ熱気や一体感みたいなのを感じる事なくリラックスした音楽に向き合った作品になったからだろうか、毒やトゲみたいなのが無くなって聴かせるサウンドになってるのが多いからだろう。どんなソロイストでもそうなるのは面白いものだ、やっぱりバンドっていう母体はパワーの塊なんだな、なんて思ってたし。

 Nathan Eastのセカンドソロアルバム「Reverence」、2017年リリース。クラプトン絡みの活動でかなり知られた存在になったテクニカルなベーシスト、その昔はフィリップ・ベイリーとフィル・コリンズの「Easy Lover」の隠れた作曲者の一員でもあったというキャリア人、セッションベーシストとしてだけでなく、持ちうる音楽的才能をアチコチで発揮している人なワケで、いやはや驚くばかりの面々とのセッションがあったりする。そんなネイザン・イーストのソロアルバムで、ゲスト陣営も自分的にはあまり知ることのない人達が多いけど、有名な方々を迎えた作品の模様で、まぁ、こういう音だろうなという想像はあったけど、そのままにオシャレなサウンドが出てきた。簡単に書いちゃえば、モダンでオシャレんなBGM風サウンドの主旋律がネイザン・イーストのベースソロになっているという感じ。こういう時の本来のベース音ってのは入っていないのかな、だから軽やかになるのだろう。

 聴きやすい。凄く聴きやすくてサラリを入れるから害がなくて話題さえ取れれば誰でも聴ける音。その代わりリスナー的にはそこまでしかないので、あとはプレイヤー達がどこまでこういうのを汲み取って教科書にするか、みたいな部分あるかも。もちろんもっと深いんだろうけど、自分が聴く限りはそこまでかなぁ…。ジャンルを超越しているのは確かだけど、それでどう、っていうトコロまではベース好きな人じゃなきゃ分かんないんだろうな。んでもこういうのって大人の味わいを楽しめる作品としては筆頭に挙げられるのかも。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply