Bruford - Gradually Going Tornado
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Bruford - Gradually Going Tornado (1980)

テクニカルな方々の集まったアルバム、昔から幾つも聴いててハマれていないのはやっぱり軽やかに演奏出来てしまう事もあるけど、それ以上にバンドとしてのポリシーとかスタンスとか色合いとかカラーみたいなのが付いていないって事かな。そういうのはもしかしたらレコード会社や事務所や本人達がイメージとして植え付ける販売戦略の一つなのかもしれないが、やっぱりそれによってバンドのトーンが違ったりするしさ。もしかしたら音楽的に解明していくとそういうのは一切関係ないのかもしれない。それにしても明るいとか爽やかというのがこの手のテクニカル集団の音楽の特徴、ではある。
Brufordの1980年三枚目のバンド名義作品「Gradually Going Tornado」。唐突に歌が入ってくるのでこれまでのテクニカル集団の楽器がぶつかり合い的な軽やかなアルバムとはちょいと毛色が異なる、と言うか、異なって聞こえてくる。この歌が入ったことでバンドに色合いが付いてしまって、軽やかなバックサウンドに大してこういう軽快な歌だと、正にエイジアに代表される売れ線ロック的なイメージが付いてしまう。それでもそこまで売れることもなく、やっぱりその筋の英雄でしかなかったのは幸いだったかもしれない。歌が入ることでの色合いは特色がやや薄れてしまった、言い換えると、この手のキャッチーな歌が入ったような曲だと、これくらいバックが凝っててヘンなことしてるのは当たり前にある、ってことだ。日本だってJ-Popのバックとか無茶苦茶凝ってるのもあったりするじゃない?それと同じように聞こえるってことですな。
…ってな事もありつつ、またアラン・ホールズワースは脱退してのジョン・クラーク。レーベルからの売れることへの要求も含めてバンドとしての結束力とかパワーはやや欠けてきたのだろう。この後ブラッフォードはクリムゾンの再結成へと動いていくのだから。この時代、皆妙な方向に進んで行ったけど、テクニックある人達が音楽できちんと生計を立てていきたいってのは当たり前に思うことで、そのためには売れるモノ作ってやってくれよ、ってな回答だったんだろう。音楽をピュアに楽しむ層よりも消耗品として聴く層の方が圧倒的に多いから、その世界からちょいとカネを持ってくるか、なんて発想だったのかもね。
しかしまぁ、ジェフ・バーリンのベースプレイの方はホント、素晴らしく楽しめるしブラッフォードのドラムも然り、ギターだって負けていないし、そういうアンサンブルを楽しむという面では実に楽しめる曲があるのも嬉しいね。プレイヤー達が楽しむアルバム、かな。

テクニカルな方々の集まったアルバム、昔から幾つも聴いててハマれていないのはやっぱり軽やかに演奏出来てしまう事もあるけど、それ以上にバンドとしてのポリシーとかスタンスとか色合いとかカラーみたいなのが付いていないって事かな。そういうのはもしかしたらレコード会社や事務所や本人達がイメージとして植え付ける販売戦略の一つなのかもしれないが、やっぱりそれによってバンドのトーンが違ったりするしさ。もしかしたら音楽的に解明していくとそういうのは一切関係ないのかもしれない。それにしても明るいとか爽やかというのがこの手のテクニカル集団の音楽の特徴、ではある。
Brufordの1980年三枚目のバンド名義作品「Gradually Going Tornado」。唐突に歌が入ってくるのでこれまでのテクニカル集団の楽器がぶつかり合い的な軽やかなアルバムとはちょいと毛色が異なる、と言うか、異なって聞こえてくる。この歌が入ったことでバンドに色合いが付いてしまって、軽やかなバックサウンドに大してこういう軽快な歌だと、正にエイジアに代表される売れ線ロック的なイメージが付いてしまう。それでもそこまで売れることもなく、やっぱりその筋の英雄でしかなかったのは幸いだったかもしれない。歌が入ることでの色合いは特色がやや薄れてしまった、言い換えると、この手のキャッチーな歌が入ったような曲だと、これくらいバックが凝っててヘンなことしてるのは当たり前にある、ってことだ。日本だってJ-Popのバックとか無茶苦茶凝ってるのもあったりするじゃない?それと同じように聞こえるってことですな。
…ってな事もありつつ、またアラン・ホールズワースは脱退してのジョン・クラーク。レーベルからの売れることへの要求も含めてバンドとしての結束力とかパワーはやや欠けてきたのだろう。この後ブラッフォードはクリムゾンの再結成へと動いていくのだから。この時代、皆妙な方向に進んで行ったけど、テクニックある人達が音楽できちんと生計を立てていきたいってのは当たり前に思うことで、そのためには売れるモノ作ってやってくれよ、ってな回答だったんだろう。音楽をピュアに楽しむ層よりも消耗品として聴く層の方が圧倒的に多いから、その世界からちょいとカネを持ってくるか、なんて発想だったのかもね。
しかしまぁ、ジェフ・バーリンのベースプレイの方はホント、素晴らしく楽しめるしブラッフォードのドラムも然り、ギターだって負けていないし、そういうアンサンブルを楽しむという面では実に楽しめる曲があるのも嬉しいね。プレイヤー達が楽しむアルバム、かな。
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