Soft Machine - Land Of Cockayne
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Soft Machine - Land Of Cockayne (1981)

世の中、評判の悪いものってのは何かときちんとそれなりに理由があるものだ。大抵はその時の時流で決まるものなので、あとになるとその評判という口コミ部分が消え去り作品なり資質そのものが残って評価されるので、よくある死後の再評価が高まって、とかそういうお話になる、と思う。ましてやレコードやCDなんてのは発売時の時流やバンドやアーティストの背景論など色々含めて感情論があるんだからモロに評判というモノを受ける。しかし、逆に作品としてある程度の年月は残るモノでもあるので今じゃ全然違う捉え方されてるなんてのもあって当然だろう。
Soft Machine名義での1981年のスタジオ作最後の作品「Land Of Cockayne」。名義、と書いたのはもちろんアルバムの首謀者がカール・ジェンキンスで、彼はソフトマシーンのオリジナルメンバーでもないし、ソフトマシーンを名乗る理由が何も無いのにワザワザここでソフトマシーンの名義を出してきたから、というものだ。ところがこのバンド、常にメンバーが変わってきていて、本作でも3名はソフトマシーンとして過去にアルバムをリリースした事のあるメンバーなんだからそれも良いじゃないか、というのもある。その辺はこだわりのお話になるんだけど、アルバムをリリースして売るんだ、という視点に立てばそりゃソフトマシーン名義の方がまだマシだろう。今更ソフツの音楽性が少々変わっていたトコロでリスナーも文句は言うまい。それにそこまでかけ離れた音をやっているワケでもなかろう、というのもあるか。本人達の意識だけでは…。
聴いている側からすると、どこがソフトマシーンの音なんだ?ってのはあるけど、少なくとも個性の強い面々に大してソロイストの出し方ではなく、ソフツらしい在り方での演奏をしてもらっているようにも感じるからなぁ…何せベースはジャック・ブルース、とにかく要所要所で目立つことこの上ない。フレーズがシンプルでも目立つ。一方アラン・ホールズワースのギターはそこまで目立ってはいない。やっぱりソフツの一員的な弾き方、か。細かい所は色々あるけど。自分的にこの手の音は得意じゃなかったから後期ソフツってのはもう全然聴かなかったけど、こういう流れで聴くと、かなり秀逸で素晴らしきアルバムじゃないか、とも思うんです。名義の話はあるけど、やっぱり出てくる音としての部分では、緊張感無いし単なるBGM的でもあるけど、この後のカール・ジェンキンスの活動を思うと、そういった目立つことのない音楽という方向性はあっただろう。そのひとつの実験をこんなメンツで出来てしまったというのも自信かもしれない。だからフュージョンっぽくなくて嫌いじゃないのかも。

世の中、評判の悪いものってのは何かときちんとそれなりに理由があるものだ。大抵はその時の時流で決まるものなので、あとになるとその評判という口コミ部分が消え去り作品なり資質そのものが残って評価されるので、よくある死後の再評価が高まって、とかそういうお話になる、と思う。ましてやレコードやCDなんてのは発売時の時流やバンドやアーティストの背景論など色々含めて感情論があるんだからモロに評判というモノを受ける。しかし、逆に作品としてある程度の年月は残るモノでもあるので今じゃ全然違う捉え方されてるなんてのもあって当然だろう。
Soft Machine名義での1981年のスタジオ作最後の作品「Land Of Cockayne」。名義、と書いたのはもちろんアルバムの首謀者がカール・ジェンキンスで、彼はソフトマシーンのオリジナルメンバーでもないし、ソフトマシーンを名乗る理由が何も無いのにワザワザここでソフトマシーンの名義を出してきたから、というものだ。ところがこのバンド、常にメンバーが変わってきていて、本作でも3名はソフトマシーンとして過去にアルバムをリリースした事のあるメンバーなんだからそれも良いじゃないか、というのもある。その辺はこだわりのお話になるんだけど、アルバムをリリースして売るんだ、という視点に立てばそりゃソフトマシーン名義の方がまだマシだろう。今更ソフツの音楽性が少々変わっていたトコロでリスナーも文句は言うまい。それにそこまでかけ離れた音をやっているワケでもなかろう、というのもあるか。本人達の意識だけでは…。
聴いている側からすると、どこがソフトマシーンの音なんだ?ってのはあるけど、少なくとも個性の強い面々に大してソロイストの出し方ではなく、ソフツらしい在り方での演奏をしてもらっているようにも感じるからなぁ…何せベースはジャック・ブルース、とにかく要所要所で目立つことこの上ない。フレーズがシンプルでも目立つ。一方アラン・ホールズワースのギターはそこまで目立ってはいない。やっぱりソフツの一員的な弾き方、か。細かい所は色々あるけど。自分的にこの手の音は得意じゃなかったから後期ソフツってのはもう全然聴かなかったけど、こういう流れで聴くと、かなり秀逸で素晴らしきアルバムじゃないか、とも思うんです。名義の話はあるけど、やっぱり出てくる音としての部分では、緊張感無いし単なるBGM的でもあるけど、この後のカール・ジェンキンスの活動を思うと、そういった目立つことのない音楽という方向性はあっただろう。そのひとつの実験をこんなメンツで出来てしまったというのも自信かもしれない。だからフュージョンっぽくなくて嫌いじゃないのかも。
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