仮バンド - 仮音源-DEMO-

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仮バンド - 仮音源-DEMO- (12017)
仮音源-DEMO-

 ハイレベルなテクニックを持つプレイヤー達が奏でる音楽ってのは割と決まってきてしまうのかもしれない。そういえばちょいと前に見た映画で「ジャズが出来なきゃロックにしろ」ってセリフがあってさ、なるほどそりゃそうかも、と。結局楽器のぶつかり合いというバンドの楽しみ方はあれど、そもそも音楽的なトコロでの難しさをそれぞれの楽器で取り組むというスリリングさと解釈をぶつけ合うみたいな事もあるのだろう。ロック側ではベックなんかが有名なトコロか。

 Babymetalのバックで演奏しているからこその知名度の上がり具合からその三人がちょいとやってみますかね、という感じで音を合わせたアルバムが仮バンドという名義で「仮音源-DEMO-」なタイトルでリリースされている。あのベビメタのバックのあの面々なんだからそりゃテクニック的には申し分ないし、面白そうな音が出て来るのは判ってたけど、こういう路線になるんだなぁ、ってのは言われてみりゃそうだけど、そうか…ってなトコロもあった。ゲスト陣営が結構な華を添えているので単調にはならないで味わい深く聴けるのと、アルバム自体が短いので聴きやすくて快適なのは別の意味でよろしい感じ。

 それにしてもインタビューとか読んでても結構こだわり抜いている部分も多くて何拍子の曲で〜とかそれぞれがバラバラに、とかモードのお話やコード展開なども曲ありきというよりも理論とか展開、コードの進み方みたいな知的な取り組みがありきで、音を出してのバンドでのぶつかり合いという制作過程だったみたいで、それがまた面白い。んで、出てきた音ってのはある種良い曲とか聴きやすいとか歌いやすいなんてのは無くって、テーマに沿っての音の表現での取り組みを味わうというもので、端的に言ってしまえばフュージョンのメタル寄りみたいなトコロか。それぞれの主張する楽器の音はもちろんしっかりと出ているけどバランス良いから見事にアルバムの中でそれぞれが個性を発揮してる。

 こんなメンツがベビメタっていう枠のバックをやってるのか…、そりゃ完成度高いはずだわな。この面々に加えてメタル寄りなセンスのギタリストをもう一人配置してのメタル成分なワケだが、その実こんなことやっちゃうメンツ…、ロックとかメタルとかでは括り切れない世界にいる人達なんですね。素晴らしい。んで、この作品そのものはそんな難しいこと知らないで聴いて、あぁ、スゲェな〜、みたいに楽しめる。後で聴けば難しい拍だったりするんだろうけど、聴いててそこまで違和感なく聴けちゃうんだよね。そういう作り方も凄いと思う。

 こうやって出てきて知名度上げてもらってリスナー的には面白いミュージシャン達を知る事も出来てありがたいし、また音を楽しめるってなモンだ。時間あればもっともっとやってほしいね。



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フレ
Posted byフレ

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