Anathema - Weather Systems

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Anathema - Weather Systems (2012)
Weather Systems

 駅の構内を自転車で通る人っているけど、それを見ると自分的には未だ不思議な感覚に陥る。駅って人の交差点で、しかもその土地は他人様のモノだしそこを普通の道路のように横切るとか引いて歩くとかどうも違和感あってね。そもそもそんな人が多いトコロを自転車で通ろうと思うな、とか色々。外国人も割といるからそういう文化なのかもしれないけど、日本人的にはかなり不思議でね、そういう日本人らしさみたいな心って持っていて良いものもあるよな、などと思ったり。

 Anathemaの2012年の名作と誉れ高い作品「Weather Systems」。まだこのアナシマというバンドの深みにはハマっていないので、この名作が自分的にどこまで分かるのかな、なんて不安もあったけど、こりゃなるほど、傑作だろうと。90年初期頃からのバンドだからもう20年選手の時のアルバムでこんだけのものが出来上がるってのはなかなか珍しいパターンで素晴らしい。世界観をどんどん進化させていったからこその到達点なのかもしれない。クリーントーンのアルペジオから始まり、徐々に盛り上がりを見せて終盤ではどんだけ感動的に感傷的に盛り上げていくんだ、ってくらいの曲作りの上手さ、そこに天上の歌声とも言われる女性ボーカルの歌声、自分的にはちょいとアンニュイな感触がある所がやや難ありなのだが、トーンはバンドに合っているワケで、音楽的にはとっても好み。

 割と頻度高くこの手のプログレ的なのって聴きたくなる…、激しいけど叙情的でうるさくないサウンドで美しく仕上がっているからこその味わいってのが心地良くってね。そんなのが聴きたかったから丁度ピッタリでこの美しさを堪能した。ここまで非の打ち所が無くて音的に完璧に仕上がってしまうとBGM的に聴こえてしまって、人間臭さが見えなくなってしまう部分もあるけど、その分完成度が高い。当たり前だけど。それにしてもどこを切っても美しい。重さが加わればもっと好みだな。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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Photofloyd  
これからも期待したい

Anathemaは、私はこの「Weather System」が頂点と思って、これで打ち止めにしようと思っていたんですが・・・今年のニュー・アルバム「the optimist」にも手を付けてしまいました。今度はロジャーウォーターズ風のSEが本格化しましたが・・・そして物語性も出て来ました。
 しかし・・・そうなんです、フレさんのおっしゃる「重さが加われば・・・」、そうそうそこですね。ニューアルバムM.10での高揚感は圧巻となり、更にこれからに期待しても良さそうです(ニッコリ)。
 まあ、こうゆうバンドは英国らしく長生きして欲しいです。

2017/07/16 (Sun) 18:32 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>Photofloydさん

風呂井戸さんの読んでて、何かあったなぁ、と聴き直していた次第です(笑)。
案外軽めではありますが、そこが聴きやすさの所以、今時ですからね。

2017/07/17 (Mon) 20:22 | EDIT | REPLY |   

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