June Tabor - Airs and Graces
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June Tabor - Airs and Graces (1976)

英国の歌姫たちは品のある女性が多い、と勝手に決めている。お転婆娘やドラッグまみれの歌姫もいるのだろうけど、総じて品のある女性たちが多いように見える。近年のはあまりカウントに入れてないけど、昔の70年代あたりのはそういう印象。もっともそこまで女性の進出が多かったワケじゃないから目立った女性がたまたまそうだった、ってことなのかもしれないけどね。
June Taborの1976年リリースのファーストアルバム「Airs and Graces」。元々マディ・プライアとのデュエット作品「Silly Sisters」でシーンに登場してきた印象も強く、それを受けてのソロアルバムリリースというタイミングになったようだが、真っ直ぐで清らかで凛とした歌声は正にジューン・テイバーを言い得て妙な枕詞であろう。サンディ・デニーが持つ優しさや柔らかさとは異なり、ジューン・テイバーの歌声はもっと硬質に表現されており、より一層まっすぐに前を見据えての歌になっている。ジャンルも時代も異なるけどシニード・オコナーなんかのスタイルも似ている。ジューン・テイバーの方がもっとピュアにまっすぐな雰囲気はあるか。
アルバムはほとんどが無伴奏じゃないか、ってくらいに独唱で歌い上げている。バックが入ればそれはそれで聴きやすくなるのでちょこちょこと入ってくる分にはありがたくて、飽きない工夫がされている。やはりどんだけ凄くても歌声だけで聞かされると数曲が限界ですよ。そういうのも含めて作られているけど、その分一曲づつ聴くと息遣いから彼女の歌に込められた雰囲気空気みたいなのもしっかりと伝わってくるのは見事。アルバムジャケットの若くしてこの一歩も引かないと言わんばかりの女王様風な挑戦、レコードを手に取るリスナーは多分皆負けてしまうだろう。こういう作品もあるんだな、という意味でも、またこういう女性っているんだなという意味でも聴いておいて損しないのはあるか。

英国の歌姫たちは品のある女性が多い、と勝手に決めている。お転婆娘やドラッグまみれの歌姫もいるのだろうけど、総じて品のある女性たちが多いように見える。近年のはあまりカウントに入れてないけど、昔の70年代あたりのはそういう印象。もっともそこまで女性の進出が多かったワケじゃないから目立った女性がたまたまそうだった、ってことなのかもしれないけどね。
June Taborの1976年リリースのファーストアルバム「Airs and Graces」。元々マディ・プライアとのデュエット作品「Silly Sisters」でシーンに登場してきた印象も強く、それを受けてのソロアルバムリリースというタイミングになったようだが、真っ直ぐで清らかで凛とした歌声は正にジューン・テイバーを言い得て妙な枕詞であろう。サンディ・デニーが持つ優しさや柔らかさとは異なり、ジューン・テイバーの歌声はもっと硬質に表現されており、より一層まっすぐに前を見据えての歌になっている。ジャンルも時代も異なるけどシニード・オコナーなんかのスタイルも似ている。ジューン・テイバーの方がもっとピュアにまっすぐな雰囲気はあるか。
アルバムはほとんどが無伴奏じゃないか、ってくらいに独唱で歌い上げている。バックが入ればそれはそれで聴きやすくなるのでちょこちょこと入ってくる分にはありがたくて、飽きない工夫がされている。やはりどんだけ凄くても歌声だけで聞かされると数曲が限界ですよ。そういうのも含めて作られているけど、その分一曲づつ聴くと息遣いから彼女の歌に込められた雰囲気空気みたいなのもしっかりと伝わってくるのは見事。アルバムジャケットの若くしてこの一歩も引かないと言わんばかりの女王様風な挑戦、レコードを手に取るリスナーは多分皆負けてしまうだろう。こういう作品もあるんだな、という意味でも、またこういう女性っているんだなという意味でも聴いておいて損しないのはあるか。
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