2017-07-07

The Gods - Genesis

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The Gods - Genesis (1968)

　こういうバンド名を付けるあたりからして相当の自信があったんだろうと思ってしまうが、若気の至りなんだろうな、きっと（笑）。昔、The Godsというバンドにユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーがいたらしいから探してみるかと思ってて、アチコチのレコード屋を漁ってた。ところがこれとは全然異なるジャケットのヤツが見つかって、もちろんその時はアルバムジャケットがどういうのか知らなかったからそのアルバムを買ってったワケだが、家に帰ってレコード聴いてるとどうも全然違う感じがする。クレジット見ても全然見当たらないし、なんて思いながら聴いてても全然面白くなくて。そりゃそうかとも思ったけど不思議でね。そしたらとある日、このジャケットを見かけて、あれ？これ？みたいになってまた買ったワケよ。そしたら今度はなるほどなぁ、こういうのか、と思った次第。じゃ。前買ったのはなんだったんだ？とアレコレ調べてみればアメリカのThe Godsというバンドだったというオチ。

　The Godsの1968年リリース作品「Genesis」。ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーとリー・カースレイクが参加していた正に前身バンドとも言えるトコロだが、あの躍動感はここには見当たらない。もっと素直にオルガンハードロックが演奏されてて、ギターなんぞは全然目立たずにひたすらオルガンによるハードロック、ってほどハードでもないからオルガンロックってトコロか。随分と牧歌的でキャッチーだし、歌メロも口づさめるレベルのものだし、時代も時代だからちょいとサイケ風味なトコロもある。実は売れたんじゃないだろうか？ってくらいにはポップに近い作品で、楽しめると言えば楽しめるから面白いけど、よくよく聴いてるとビートルズの影響もかなりあるんだろうなとも思った。

　60年代ってこういうのだったのかな。まだロック的なのが前面に出てこないで音楽を演奏する、色々なアプローチで演奏する、みたいなのが中心。60年代終盤になるとガツンとしたの出てくるけど、多くはその変化に気づかないでこういった作風のバンドだったようだ。やはりそれを思うとジミヘンやクリームは強烈だったなとシミジミ。そして途中、ケン・ヘンズレー独特の、あのヒープで見せたサウンドがモロに出てくるので、コイツは面白い。あのコーラスに独特のドライブ感、そしてハイトーンと抑揚感に包まれたメロディは実に素晴らしい。