Gracious - This is … Gracious!

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Gracious! - This is … Gracious! (1971)
ディス・イズ・・・グレイシャス!(紙ジャケット仕様)

 「G」のあたりを漁ってたらちょうどコイツが見えて、久々じゃないですか〜てなばかりに聴いていた。そういえば、と思ってこのブログ見てみるとファーストの「Gracious」は書いてるけど、セカンドの「This is … Gracious!」は書いていなかったんで、そうか…と。さすがにこんだけ記事書いてると何があるのか何となくしか記憶が無いからなぁ…。たまにダブってるのはあるが、書いてないってのも発見するのが難しくてですね、なかなか深い森になってきたもんだと実感。

 Graciousの1971年リリースのセカンド・アルバム「This is … Gracious!」。簡単にセカンド・アルバムと書いてはいるけど、ファーストの「Gracious」はヴァーティゴからのジャケットも含めた名作で、衝撃的な内容だった。このセカンドは1971年リリースとは言え、フィリップスからのリリースになっている。録音してからリリースされるまでの合間でヴァーティゴとモメたらしく、急遽離脱したのか?ソースはあったから親会社のフィリップスからリリースされたとか。ちなみにここでの最初の大作「Super Nova」は1970年のワイト島フェスティバルで演奏されているから、ちょうどその頃には録音していたかそのくらいの時期だったんだろうか、あのカッコ良さがワイト島で再現されているのには驚いた。昔だったらそんなの絶対目にすることなかったのに、今の時代だとYouTubeでサラッと見れてしまうという奇跡。これがGracious!なんだ…と単なるヒョロヒョロの若者達を見て思うワケだが、あのジャケットの連中なんだもんな…5人編成でサウスポーのギタリストですか…とか色々見ると分かることが多くて楽しめる。

 さて、このセカンド・アルバム「This is … Gracious!」はファーストの「Gracious」に比べても名盤、プログレッシブなハードロックと牧歌的な英国風味をしっかりと持っている正しく英国B級的ロックの最高峰。決してB級に徹しているワケじゃないけど今となってはそんな位置付け、それでもこの世界に入ってくると始めの頃に出会うバンドで、ハードなスタイルにメロトロンが被さり、英国の田園風景を思わせる牧歌的な展開があり、なかなか味わいのある歌が入る。曲展開も当然想像の斜め上を行く素晴らしき構想で、時代の産物としか言えないその発想は相変わらず魅了して止まない美しき展開。A面のメドレーは最後まで聴いてとことんその美しさをドラマティックに味わえる傑作。もちろん以降の作品もその魅力から離れることなく新しい展開に挑戦している姿を聴ける、なんとも美しき短命バンド、こういうのがあるから英国のこのヘンは止められないんですねぇ…。





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フレ
Posted byフレ

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