Jaco Pastorius - Jaco Pastorius



ベースという楽器が注目を浴びるのは何もロックに限ったことではないのだが、それでもロックのフィールドにいる人間に訴え出てくるくらいの人ってのはあんまりいないよなぁ。ジャズの世界だって、そりゃいっぱい凄いベース弾きいるんだけど、普通にロック話している中ではやっぱ名前も知らないっていう感じだもんな。が、しかし、ロックの世界だろうと何だろうと多くの人が知っている人がいる。
ジャコ・パストリアスだ。
ベース一本で世に出てきた人だ。自分ももちろん全作品聴いたワケじゃないけど、やっぱベーシストっつったらこの人の名前が出るでしょ。ベースという楽器を最大限に活用して単品でも音楽が成立することを証明した稀代の天才。ファーストアルバム「ジャコ・パストリアスの肖像」をよく聴く。超絶早弾きにしてもメロディーセンスにしてもロック界で云えばヴァン・ヘイレンのギター並みのインパクトがあったハズの作品だもん。当時在籍していたウェザー・リポートってのはあんまり聴かないけどジャコ・パストリアスの入った時期の「ヘヴィー・ウェザー」とか聴いたことあってね。音楽のジャンル分けについて拘ることはないんだけど、ジャズではなくフュージョン系列のサウンドは個人的にはあまり好みではないので聴かない。でもこの人のはそういうの関係なしに聴けるね。いや、今ではまぁ、それなりにフュージョンも聴けるけど、さわやか過ぎてダメだったんだよな、前はさ(笑)。でも、ジャコ・パストリアスとかUB40とかはちと違うんかなぁ、と。よくわかってないんだけど思ってる。
で、この人波瀾万丈な人生っつうか破滅的な人生送ってケンカで死んだんだよね…。35歳っつうからまだまだだったのになぁ、やっぱり天才は紙一重とはよく云ったものだ。ロックのベースとは違って音にエッジが立っているワケじゃなくて滑らかにベースラインが歌っているっていうもので、当然パーカッション的なものと絡み合うところが心地良かったりする。ウェザー・リポート時代はバンドのアンサンブルの中にこのベースが入ってくるので更にスリリングなものになってきて、やっぱライブが凄いらしい。そのうち見たいなぁと思ってるけどDVD出てないよなぁ…。
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