Noel Redding - Fat Mattless
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本人はベーシストという自覚をあまり持ちたくないと思われるが、ロック史に於いては完全にスーパーベーシストの地位にいるという面白い人、ノエル・レディング。ジミヘンのエクスペリエンスのベーシスト。この辺は結構有名な話だと思うけど、ジミヘンはアメリカ人ながらも英国のバンドのアニマルズのチャス・チャンドラーに発掘されている。アメリカじゃなく英国に来れば刺激もあるし必ずデビューできるからと説得されてジミヘンは英国に来たらしい。その時のバンドの面々は一緒に英国に来るはずもなく、単身で渡英する事になった。英国でそのヘンのツテかオーディションで集まったのがミッチ・ミッチェルとノエル・レディング。ノエルの場合は美味しい話だと思ったから本当はギター弾きだけど、ベースを持って参加する事になったらしい。満足度は別として彼の人生としては悪くない選択だったろう
そんな事でこの人もホントに数年間だけロック界で煌びやかなスポットを浴びた人だ。テクニック的には元々ギタリストだからジミの弾くギターとの掛け合いが、普通のギターの掛け合いと同じレベルで聴けるのはそりゃそうかとも思う。それでもやはりベースラインは面白くて、決してルート音を引き続けないと云う、多分ギタリストだからできない、感覚的にあまりなかった発想と推測。ジミヘン存命時からバンドとの折り合いが悪くて途中で抜けてしまうけど、結局そのままだった。
ジミとはその後仲直りしてて、ジミも戻ってもらいたがっていたみたいだけどその頃には彼はファット・マットレスっつうバンドを組んでいたり、一説によればミッチ・ミッチェルとキース・レルフと一緒にバンドを組んだとか。なかなか興味深い事実があったりするが、形として残されているのはファット・マットレスくらいで、音は大して面白くはない。それ以降はソロ活動しており、アマゾンで探すと結構CDが出てくるので驚いた。
そしてほとんど知られていないが彼は2003年5月に既に他界している。全然話題にならなかったなぁ。そう言うならばミッチだって今どうしてるか知らないし、世の中は冷酷だ。
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